...艾(もぐさ)はないが...
泉鏡花 「婦系図」
...艾(よもぎ)や芒(すすき)を分けて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...妾(わたし)が乳首(ちゝくび)へ苦艾(にがよもぎ)を塗(まぶ)って鳩小舍(はとごや)の壁際(かべぎは)で日向(ひなた)ぼっこりをして……殿樣(とのさま)と貴下(こなた)はマンチュアにござらしゃりました……いや...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...妾(わたし)の乳(ちゝ)の尖所(さき)の苦艾(にがよもぎ)を嘗(な)めさっしゃると...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...橙(だいだい)色や柚子(ゆず)色や栗色や焦げ燧艾(ほくち)色など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふと安閑寺の灸とて名高き艾(もぐさ)を售(う)りしはこの寺なり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...艾(もぐさ)に事は欠かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...艾(もぐさ)でも取ってけえりゃいいんでござんすか」「そこだ」と不破の関守氏が少しはずんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...既定爾婁豬盍帰吾艾牝豚はたしかに遣った故早く牡豚を返すべし衛の太子は之(これ)を聞くと顔色を変えた...
中島敦 「盈虚」
...お蕗の灸はおそらくありふれた豆粒大のそれとは趣きを異にして銅貨大の艾を急所に貼り重ねて...
牧野信一 「剥製」
...また「今ノ艾(ガイコウ)ハ朝鮮国ヨリ伝ヘシニヤ朝鮮ハ我国ヘ近キユヘ我邦ノ風俗ノ移リタルニヤ朝鮮賦注ニ艾アリ其文左ノ如シ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...三月三日取二嫩艾葉一雑ヘ二米粉ニ一蒸為シテレ謂二之艾一」とある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...開き視(み)れば一少艾衣類凋損(ひとりのむすめきものそこね)たれど妍姿傷(みめそこ)ねず問うてこれ商人の女(むすめ)母に随い塚に上り寒食を作(な)すところを虎に搏たれ逃げ来た者と知り...
南方熊楠 「十二支考」
...其中には獨活・山の芋・蕨・ゼンマイ・蕗・タラの芽・ムカゴ・スズノコから艾・ハハコまでが含まれて居て...
柳田國男 「食料名彙」
...その中には独活(うど)・山の芋・蕨・ゼンマイ・蕗(ふき)・タラの芽・ムカゴ・スズノコから艾(よもぎ)・ハハコまでが含まれていて...
柳田國男 「食料名彙」
...以前は餅草即ち艾(よもぎ)以外に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...魏の名将艾(とうがい)と段谷(だんこく)にまみえて...
吉川英治 「三国志」
...陰平(いんぺい)の険隘(けんあい)を突破した艾(とうがい)の軍は...
吉川英治 「三国志」
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