...地方新聞で富家(かねもち)の若旦那の艶聞などを読んだりした時だけは...
石川啄木 「赤痢」
...地方新聞で金持の若旦那の艶聞などを讀んだりした時だけは...
石川啄木 「赤痢」
...その頃緑雨の艶聞がしばしば噂された...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...僕は艶聞(えんぶん)か何かだと思っていた...
太宰治 「新ハムレット」
...艶聞というものは...
太宰治 「律子と貞子」
...三浦君の羨やむべき艶聞の大略であるが...
太宰治 「律子と貞子」
...大隈伯の艶聞なくして銅臭ある...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それは彼の友達と云うよりもむしろずっと後輩に当る男の艶聞(えんぶん)見たようなものであった...
夏目漱石 「行人」
...だいぶ金を使って風流(ふうりゅう)をやったそうだ」「その人の事について何か艶聞(えんぶん)が――艶聞と云うと妙ですが――ないでしょうか」「いや才三については憐れな話がある...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...「そりゃ僕の艶聞(えんぶん)などは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...石部金吉(いしべきんきち)と思われた者に艶聞(えんぶん)があるとか...
新渡戸稲造 「自警録」
...大橋夫人は美しかった故にそうした艶聞誤聞を多く持った...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...ヴェニス王女の御艶聞...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...しばしば男女間の艶聞(えんぶん)に属し...
山本周五郎 「寒橋」
...艶聞(えんぶん)です...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...かの常磐との艶聞があったりして...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それは老公の隠れもない艶聞(えんぶん)のひとつであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...幾つもの艶聞がある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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