...まったく氷に包まれたような艶やかさであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...しかもその氷柱の美女の艶やかさが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...少し斜(はす)に坐った艶やかさ...
田山花袋 「蒲団」
...青江の艶やかさが痛む程久能の眼にしみて...
豊田三郎 「リラの手紙」
...嘗つてありし仇めかしさも艶やかさも消え失せて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...さすがに日ごろの艶やかさも撒き散らさないのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なか/\の艶やかさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...緋芍藥花ちる庭の艶やかさ...
萩原朔太郎 「短歌」
...お尻に女らしい艶やかさをうしなはない...
長谷川時雨 「夏の女」
...冬子の姿の日増に艶やかさを増して颯々たるところは...
牧野信一 「女に臆病な男」
...「お前の今宵の艶やかさは――その眉は...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...この唇の艶やかさは...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...一七ことによったら、返り血さえ浴びたまままだ干(かわ)かず、血しおの匂いも移っていよう、殺人の美女を行灯の灯かげに近く眺めながら、髪の艶やかさ、頬の白さ、まつ毛の長さ、居くずれたすがたのしおらしさに、目を奪われ、魂を盗まれた、二人の破落戸(ならずもの)、一人の慾婆、そうした秘密を嗅ぎ分けることも、見わけることも出来ず、めいめいの煩悩(ぼんのう)、慾念に、涎(よだれ)も流さんばかりの浅間しさだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...みんなカトゥルスのエピグラムに見られるむらのない艶やかさや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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