...およそ似つかしからぬ艶めいた香を漾(ただよ)わせるのだった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...浴衣の衿元から乳の上のあたりまで露出(むきだ)しにしたひどく艶めいた姿で...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...まるで僕自身の胸に新しく艶めいた悩みが萌したかのやうな心地になつて...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...賑やかに艶めいた灯影を落としていた...
正岡容 「寄席」
...またきゅうにうっとりと媚びたような艶めいた目つきをしたが...
室生犀星 「香爐を盗む」
...そこは街裏の何処か艶めいたすだれや肘かけや細(ほっ)そりした煙草盆だのが置かれてある室であった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...艶めいた梅花香(ばいかこう)の薫(かお)りがプンと鼻先を一過して...
吉川英治 「江戸三国志」
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