...色消しであるが)その味噌漬を...
直木三十五 「大阪を歩く」
...竹の皮包は少々色消しです...
中里介山 「大菩薩峠」
...舞台に穴を明けるほどの色消しにもならなかったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...無性(むしょう)によろこび頬ばる色消しは...
中里介山 「大菩薩峠」
...色消しな欠伸(あくび)を二つ三つ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「でも、この騷ぎでは眞階下(ました)に休んでゐられませんよ、八五郎親分と來たら、太神樂(だいかぐら)と仁輪加(にわか)をけしかけたやうで」「そいつは氣の毒だつたな、その代り、お前の顏色も良くなつたぢやないか」「お蔭樣でね、あれを聽くと氣が晴々としますよ」「ところで、お前も天井裏に大金を隱してあつたことを、薄々は知つてゐたことだらうな」「口惜(くや)しいけれど、何んにも知りやしません、出戻りで肩身を狹く暮してゐるから、お小遣も儘(まゝ)ぢやない、氣が付けば、天井裏を煤だらけになつて這ひ回り、たまに小判といふものを拾ふ氣になつたかも知れないけれど、――でも、色消しねえ、いざとなつたら、私にそんなこと出來るか知ら?」お粂は面白さうに笑ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな色消しな物を見ることはないと思うがな」「あら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...色消しだがそのほうが楽だ」構わないで呉れと泣くように云う源六を...
山本周五郎 「柳橋物語」
...色消しなことを言うものではない...
吉川英治 「江戸三国志」
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