...とろりと色気のある工合がよ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...多少のお色気のある女として感服せず...
太宰治 「嘘」
...文学にもいくらか色気のある小夜子を相手に無駄口をききながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...それは意外に色気のある話だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...まるでぷんぷん匂いでも放ちそうな晴れ着に色気のある襷(たすき)をかけ...
中村地平 「霧の蕃社」
...色気のある図じゃないぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどく色気のある眼つきで斜(しゃ)に顎十郎の顔を見あげる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「色気のある龍で...
火野葦平 「花と龍」
...何となく色気のある名を持つてゐるこの坂の...
正岡容 「寄席風流」
...色気のあること!九――ふうん...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...斯様(かよう)な色気のあるものになりては福助も及ばず...
三木竹二 「明治座評」
...色気のあるものであった...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...色気のある壻様には困る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...色気のある男(おとこ)女(おんな)を閉じ籠めたのですか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あの色気のある奴が互に見交す目附(めつき)だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...昔久しい間自分の主な為事(しごと)にしてゐた色気のある事を...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...その色気のある事チュタラなあ...
夢野久作 「近世快人伝」
...色気のある事――新しい風(ふう)付きであればなお結構――イヤラシイ位であればなおなお結構である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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