...「色子(しゃく)を振って勝負する」...
...「麻雀では色子を使うことがある」...
...「子供が色子をころがして遊んでいる」...
...「色子を見て運勢を占う人もいる」...
...「アクセサリーとして色子を使ったブレスレットが流行っている」...
...丁字風呂の裏門からすっと中に消え込む十八九の色子がある...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...また子窓(れんじまど)に縄暖簾(なわのれん)下(さ)げたる怪しき入口に五井屋(ごいや)と記(しる)して大振袖(おおふりそで)に駒下駄(こまげた)の色子(いろこ)過ぎ行くさまを描きしは蔭間茶屋(かげまぢゃや)なるべきか...
永井荷風 「江戸芸術論」
...色子上りらしくないうぶな性格で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その頃の寺小姓や色子の風俗で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...物腰は女みてえに妙に物靜かなくせ、ひどく氣性に激しいところがあつて、小僧の春松などは、うつかり甞(な)めたことを言ふと、ひどい眼に逢はされますよ」「綺麗な男だつたな」「さすがは姉の弟で、芝居の色子にも、あんな綺麗な男の子は滅多にありませんね、小柄で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「まさかあの後家に手ひどく弾(はじ)かれたわけじゃあるまいな」「大丈夫ですよ、まだ亭主の三十五日も済まないうちから、私がそんな事をするものですか」「大層義理堅い人だね」「第一あの女は、あっしが側に居ると、一日一と晩経っても、白い歯も見せませんよ、妙にこうヒヤリとして」「お前というものに用心して居るのさ」「そんな筈はねえと思うんだが――」八五郎の甘さ、「ところで、変な事というのは何んだ」「皆んな変ですよ、主人の死んだのを良いことにして、番頭の嘉七はセッセと取込んで居る様子だし、下女のお友はつまみ食いばかりして居るし、後家のお染は取済して冷んやりとして居るし、弟の米吉は、姉の部屋へばかり入り込んで、こちとらには鼻汁(はな)も引っかけないし――あの米吉という野郎は、気の知れない若造ですよ、物腰は女みてえで妙に物静かなくせ、ひどく気象に激しいところがあって、小僧の春松などは、うっかり嘗(な)めた事を言うと、ひどい眼に逢わされますよ」「綺麗な男だったな」「さすがは姉の弟で、芝居の色子にも、あんな綺麗な男の子は滅多にありませんね、小柄で、華奢で、声変りで変な太い声さえ出さなきゃ、女の子と間違えますよ」「それっ切りか」「まだありますよ、橋場で殺された佐太郎は、勿体なくも主人の配偶(つれあい)のあのお染さんに夢中だったんですってね」「不都合な話じゃないか」「もっとも、薄墨華魁(うすずみおいらん)の客の一人だったというから、無理もありませんがね、知らぬは亭主ばかりで、女房が勤めをして居る時の客の一人が、店に居る手代だったとは、死んだ吾妻屋も気が付かなかったでしょうよ」「フーム」遊女制度の不都合さで、金さえ出せば、誰でも客になれたことが、この不倫な結果を生んだのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んでも色子になったとか妙な噂もありましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐らく名ある色子の末で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...芝居の色子の少しひねたといふ感じですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...芝居の色子の老けたのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綺麗な子方(こがた)や芝居の色子(いろこ)を飼つて置くさうですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「六七月に瓜熟す皮深緑肉白色※紅赤色子は黒色なり此物尋常の西瓜なり」と書いてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...靨(えくぼ)を売って活計する色子野郎ばかりに眼を曝(さら)した僻論(へきろん)じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...まぎれもない色子姿(いろこすがた)のお蝶であります...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのお袖を、おっ母さんと呼ぶからには、自身番の庄七に、万字屋の色子、姉崎吉弥だといっていた若衆も、蔭間ではなく――お袖の実のむすめ、お燕であるにまちがいない...
吉川英治 「大岡越前」
...蔭間茶屋の色子と見たにちがいない...
吉川英治 「大岡越前」
...犬公方の下にふさわしい犬老中、犬側用人、犬町人、犬浪人、犬色子、犬何々と、顔や姿は、畜生に変り得なくとも、似られるだけそれに似ようと心がけた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その垢摺(あかす)りみたいな額の紫の布(きれ)はなんだ』『色子(いろこ)や...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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