...そう云う色好みの方々が...
芥川龍之介 「邪宗門」
...われはまた夏野の鳥の日もすがら木かげの花に脣(くち)ふるる色好みにはえも堪へじ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...――もとより豊太郎は色好みとの噂通り...
武田麟太郎 「一の酉」
...此の古今に名を馳(は)せた色好みの男は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...生れつき色好みの則重はかねてから彼女との縁組みを望んでいたのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...色好みの平中(へいじゅう)を魅惑するために丁子(ちょうじ)の実(み)で自分の排泄物を模造した逸話があるではないか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...昔は色好みだとの評判だったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...北村は夏でも黒色好みであるが...
豊島与志雄 「自由人」
...わたしはね、色好みで、人殺しで、神を涜した男だ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...小藤次の色好みを幸に...
直木三十五 「南国太平記」
...愛もなければ恋もない女を買い取ろうとする色好みの老人の手から...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これは?」「板倉屋の主人ですよ」色好みで金儲けの上手だといわれた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「これは?」「板倉屋の主人ですよ」色好みで金儲けの上手だといはれた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...秋山伊織が主家を退轉したのは全く主君某の守の色好みから起つたことで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夫周左衞門の色好みを持て餘して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上健康で色好みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...色好みの宗盛様のこと...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...私も建武らくがき帖で使った当時の流行歌を地謡(じうた)にしたもので「……浮かれて歩く色好み...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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