...しかしこの色素の製造業者は長期間にわたって種々の色合いのものを作っていた...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...派手な色合いの自分の襷を素早くはずして袂の中にしまいこんだ...
有島武郎 「星座」
...いつの間にこのような色を……ちょっと面白い色合いやなア」と思わず眺め入ってしまう...
上村松園 「健康と仕事」
...すこしずつ色合いをかえてゆく...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...薄明りが濃く淡く驚くほどさまざまな色合いを示しているのを見た...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...……彼女はもうだいぶ着古した地味な色合いの服を着て...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...わしゃこの通り髪はまったくすばらしいほどの赤い色合いをしておりますので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...じみな色合いの紋附の上に...
徳田秋声 「足迹」
...一日の種々の時間における物音と色合い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色合いや、針の跡など――よいか、死骸は葬るか焼くかして、この彫り物も見られなくなるだろう、俺とお前の眼が何よりの証拠だ」平次は不思議なことをいうのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういった色合いは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...色合いも一層あざやかに匂いも更に強くなるのでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...乳へココアを混ぜたような色合いの皮膚をしていた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...前のほうのしめって固い砂の上には、白い浴用ガウンと、濃い色合いの、ゆるやかな肌衣を着たまま、ぶらぶら歩いている人が少しあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...紫陽花には珍しい色合いの花が咲けば...
宮本百合子 「新しい船出」
...落栗(おちぐり)色とか何とかいって昔の女が珍重した色合いの袴(はかま)一具...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...腕(かいな)なども細く細く細くなって影のようにはかなくは見えながらも色合いが変わらず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょっと奥床しい色合いというものだろう...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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