...この花畑は季節ごとに違う色をなす...
...彼女がドレスを着ると、その色が彼女によく色をなす...
...灰色をなすった断崖(だんがい)は高だかと曇天に聳えている...
芥川龍之介 「十円札」
...ただ細い釣竿(つりざお)にずっと黄色をなするのは存外(ぞんがい)彼にはむずかしかった...
芥川龍之介 「少年」
...三つの生活様式の中間色をなす...
有島武郎 「広津氏に答う」
...その他は殆んど黒色をなす...
海野十三 「獏鸚」
...さげすむようなる顔色をなす...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...方法と対象との対立――それは常にリッケルトの科学論に於ける方法概念の特色をなす――は...
戸坂潤 「科学方法論」
...その意味で初めて実験が近代自然科学の特色をなす...
戸坂潤 「科学論」
...今云おうとしている技術論者の特色をなす...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その故に夫が自然科学の方法と根本的に一貫していることが最も重大な特色をなす...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その活動的な特色をなす...
戸坂潤 「思想としての文学」
...キルヒホフ(Kirchhoff)に酷似した現象主義(実証主義の一規定)が彼の思想の一つの特色をなす...
戸坂潤 「辞典」
...この意味に於ける主観性は仮説の免れない特色をなす...
戸坂潤 「辞典」
...今日の日本に於ける文化人の文化意識の共通な特色をなす...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...決定的な特色をなすものなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あるいは得意の色をなすべきに似たれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...俗塵を避くるなどとて得意の色をなす者なきにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...義貞にはよくカッと色をなす性情がある...
吉川英治 「私本太平記」
...――だいじょうぶですか?と云いたげに色をなす者も中にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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