...御一生の御艱難辛苦(ごかんなんしんく)を!」神聖な感動に充ち満ちた神父はそちらこちらを歩きながら...
芥川龍之介 「おしの」
...神の子なる耶蘇を焦して罪人達のためにあれほどまでの苦艱を受けさせた過度の愛を「出來る限り」自分の心に受取ることであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...その理想ゆえに艱難辛苦(かんなんしんく)をつぶさに嘗(な)め...
太宰治 「めくら草紙」
...生活と作と艱難な生活を経て来た作者と...
田山録弥 「雨の日に」
...彼らが千荊万棘(せんけいばんきょく)を蹈(ふま)えた艱難辛苦――中々一朝一夕(いっちょういっせき)に説き尽せるものではない...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...千之助も艱難に鍛(きた)へられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...数年(すねん)勉強の結果を空(むなし)うして生涯二度の艱難辛苦(かんなんしんく)と思いしは大間違(おおまちがい)の話で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...または新天地における最初の移民が蒙る極度の艱難に身を委ねるに至るのであって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...憂(う)き艱難(かんなん)というやつさ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...暫時の間に無量の艱難を閲(けみ)し盡す媒(なかだち)なりける...
森鴎外 「舞姫」
...そして非常な艱難に遭遇する...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...他のもろもろの艱難(かんなん)苦労に対するのと同様に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らがそこで遭遇した艱難辛苦によって有名である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...艱難辛苦を分つとともに狩猟の果実をもわかち合う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嬉野(うれしの)を抜ける山道づたいに辛苦艱難をして長崎に這入ると...
夢野久作 「名娼満月」
...帝王でいながら今日までの迫害と艱苦(かんく)に克(か)ちとおしてきた後醍醐を...
吉川英治 「私本太平記」
...みな艱苦(かんく)によく耐え...
吉川英治 「新書太閤記」
...艱苦を克服して来たからである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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