...艱難辛苦(かんなんしんく)といふもの...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...刻苦艱難して得たるところの結果は...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...かの女の顔にも艱難を経て来たもののみが知ることの出来る恋の満足が歴々(あり/\)と覗かれた...
田山録弥 「山間の旅舎」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...自(みずか)ら艱難を招くもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...十七世紀のドイツの音楽家らが通った恐るべき艱難(かんなん)な道と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾多の艱難(かんなん)をも忍んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...艱難辛苦をして此処にネバっていたが...
久生十蘭 「魔都」
...戀愛の生じる場所でこれくらゐ艱難なところはない...
室生犀星 「はるあはれ」
...どんな艱難をも飛び越すのではありませんか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼らがそこで遭遇した艱難辛苦によって有名である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば我々の艱苦(かんく)の永く続いたことを意味し...
柳田国男 「海上の道」
...その樫尾大尉の艱難(かんなん)に鍛い上げた皮膚の色と...
夢野久作 「暗黒公使」
...いかなる辱(はじ)をしのんでも艱苦(かんく)しても...
吉川英治 「新書太閤記」
...現実は艱難(かんなん)また艱難を与えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ未来にどれ程な艱苦迫害(かんくはくがい)が待ちもうけているかは逆睹(ぎゃくと)しがたいが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...旅の艱難であった...
和辻哲郎 「鎖国」
...非常に遠い国から親を離れ、艱難を冒して、布教のためにこの国に来ている心境、――そこにいわばヨーロッパ文化の尖端があったのであるが、それを彼は捉えようとした、フロイスにとって本論である布教の問題も、信長はこの視点から見ていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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