...彼は良心的な男で...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...いいかえれば映画作家として映画的表現に適しないものを取り上げることがなぜ良心的なのであろうか...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...そうして頗(すこぶ)る、非良心的な、その場限りの作品を、だらだら書いて、枚数の駈けひきばかりして生きて来た...
太宰治 「八十八夜」
...池田は良心的なコミニストだったが...
田中英光 「さようなら」
...之は良心的なことなのだが...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...そして、科学知識の見世物的卑俗化ではなく、科学的精神の高揚ということで、科学認識論的問題、並に世界観の把握のために、良心的な科学者、乃至哲学者が動員されてきたとみられよう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...併し学的に慎重で良心的な氏は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...わけの分らぬ所謂良心的な劇や映画も...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アイスクリームやコーヒーまで良心的なるがよし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そうして撮影は一枚看板を除く総て都下舞踊界舞台撮影を以て第一人者とされている小山写真館主の極めて良心的な製作にかかる...
正岡容 「小説 圓朝 あとがき」
...真底から良心的な朝の二時間または三時間にわたって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...君達俳優が「良心的な仕事なら...
三好十郎 「俳優への手紙」
...こうやって我々はまずつつましやかに良心的な告白をしておいて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしが当世の習慣から見るとまれなほど馬鹿々々しく良心的な愛を持っていることについてである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...問題は「田舎団十郎」の良心的な名演技のほうへそれてゆき...
山本周五郎 「青べか物語」
...そうかもしれない、客観的にはそれが当っているかもしれないが、主観的には六ちゃんはもっとも勤勉で、良心的な、市電の運転手であった...
山本周五郎 「季節のない街」
...あらゆる非良心的な闘争――生存競争そのものが生む...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...そうしてきわめて良心的な子路は...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??