...まさに良心的な国民の責を果さないものとさえいわねばならないであろう...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...いいかえれば映画作家として映画的表現に適しないものを取り上げることがなぜ良心的なのであろうか...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...良心的な後悔をその間に差し挟むのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうして頗(すこぶ)る、非良心的な、その場限りの作品を、だらだら書いて、枚数の駈けひきばかりして生きて来た...
太宰治 「八十八夜」
...池田は良心的なコミニストだったが...
田中英光 「さようなら」
...併し学的に慎重で良心的な氏は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...きわめて良心的なものであることに疑いはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それは一部分はソルディーニの良心的なやりかたからきたことであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...わけの分らぬ所謂良心的な劇や映画も...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これ中々良心的なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...確かに、セント・ジョン・リヴァズは――假令(たとへ)その生活は清淨な、良心的な、眞劒なものであつても――まだ我々の測(はか)り得ぬあの、神の平和を見出してはゐないのだ、彼は碎けた偶像と、失はれた樂園に對する人知れぬ切(せつ)ない未練を持つてゐる私と同じくそれを見出してはゐないのだと思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...真底から良心的な朝の二時間または三時間にわたって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...子どもたちを愛しつづけた良心的なわかい女教師が...
村山俊太郎 「石をしょわずに」
...わたしが当世の習慣から見るとまれなほど馬鹿々々しく良心的な愛を持っていることについてである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――そういう良心的な専門家の評(うわさ)を聞いて...
山本周五郎 「青べか物語」
...非良心的な先天性の所有者であり得た事が...
夢野久作 「復讐」
...そうしてきわめて良心的な子路は...
和辻哲郎 「孔子」
...そうして良心的な男であった...
和辻哲郎 「孔子」
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