...まさに良心的な国民の責を果さないものとさえいわねばならないであろう...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...現に重要な社会的公職にある田辺博士みずからがその最も良心的な態度をもって...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...素質を生かして良心的な仕事が出来さうである...
種田山頭火 「其中日記」
...之は良心的なことなのだが...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...夫が社会不安の良心的な反映であるように思い違いをされたに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...良書の選択と良心的な飜訳と...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...きわめて良心的なものであることに疑いはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これ中々良心的なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...確かに、セント・ジョン・リヴァズは――假令(たとへ)その生活は清淨な、良心的な、眞劒なものであつても――まだ我々の測(はか)り得ぬあの、神の平和を見出してはゐないのだ、彼は碎けた偶像と、失はれた樂園に對する人知れぬ切(せつ)ない未練を持つてゐる私と同じくそれを見出してはゐないのだと思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そうして撮影は一枚看板を除く総て都下舞踊界舞台撮影を以て第一人者とされている小山写真館主の極めて良心的な製作にかかる...
正岡容 「小説 圓朝 あとがき」
...幸福の要求ほど良心的なものがあるであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...非良心的な仕事をするための口実とするための嘘である...
三好十郎 「俳優への手紙」
...良心的な柔和をもっていたこともまた同様で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしが当世の習慣から見るとまれなほど馬鹿々々しく良心的な愛を持っていることについてである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...問題は「田舎団十郎」の良心的な名演技のほうへそれてゆき...
山本周五郎 「青べか物語」
...そうかもしれない、客観的にはそれが当っているかもしれないが、主観的には六ちゃんはもっとも勤勉で、良心的な、市電の運転手であった...
山本周五郎 「季節のない街」
...それ程でなくとも作者として一種の変テコな失礼を四方八方に働らいたような良心的な苛責を感ずる事になるのだからツイ遠慮したくなるのである...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...この店の良心的な野菜類の選定の厳格さを賞した...
横光利一 「旅愁」
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