...せめて「良夜(りやうや)」とでも題(だい)して...
泉鏡太郎 「十六夜」
...電車にて雷門に至り水邊を歩む中に雲去りて良夜となる...
心猿 「荷風翁の發句」
...紫摩黄金(しまわうごん)の良夜(あたらよ)は...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...紫摩黄金(しまおうごん)の良夜(あたらよ)は...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あのしんとした中空(なかぞら)を夏(なつ)八月(はちぐわつ)の良夜(あたらよ)に乘つきつて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...そもこの良夜(あたらよ)の間に爾はねむり...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...此の如きの良夜は得易からず...
大町桂月 「月の隅田川」
...何かこうゆっくりと良夜を楽しみたいような気持のする晩であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「私はお前と宿縁があったから、お前を召(よ)んだ、良夜易闌、可即帰寝」小吏不敢辞、遂侍仙妃枕席...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...近来珍らしい良夜であつた...
種田山頭火 「其中日記」
...一間と離れた後の草叢(くさむら)には、鈴虫やら、松虫やらが、この良夜に、言ひ知らず楽しげなる好音を奏(かな)でてゐる...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...良夜(れうや)とは今宵(こよひ)ならむ...
徳冨蘆花 「良夜」
...この良夜をいかんせんというところだ」「月は天にあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...天真爛漫(らんまん)ながら無風流極まるこの光景の裏(うち)に良夜を惜しめとばかり床(ゆか)しげに輝やいて見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今夜のやうな良夜なら...
牧野信一 「月下のマラソン」
...扇面写来良夜興...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...菅茶山が神辺に於て良夜に会したことを言つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山は良夜には会したけれども...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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