...「船虫(ふなむし)が瞽婦(ごぜ)に身をやつして...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...船虫が飛ぼうも、大きな油虫が駈(か)け出そうも料られない...
泉鏡花 「悪獣篇」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...船虫が何匹も這(は)い廻っている...
梅崎春生 「幻化」
...その舷(ふなばた)を匍う船虫ほどの大きさもない川上機関大尉が...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...八犬伝の「船虫」の話が思い浮かぶ...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...「是よりして船虫は...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ねずみや船虫の棲家になっているこの厭な臭いのする船の中に...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...さては皿小鉢や椀のかけらに船虫のうようよと這寄(はひよ)るばかり...
永井荷風 「水 附渡船」
...――船虫(ふなむし)のお富と言つてね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...船虫が、気味悪く鳴くのもそこであった...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...灯火のまはりには無数の風船虫が群れ集ふてゐます...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...それは風船虫と称ばれる昆虫類である...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...船虫のようにくッついてくる...
吉川英治 「江戸三国志」
...その船虫みたいなむさい老爺(おやじ)を...
吉川英治 「三国志」
...あわてて船虫のように物蔭に隠れ込んだのを...
吉川英治 「私本太平記」
...船虫のように貼(は)りついていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...船虫や河蟹(かわがに)がぞろぞろ這っていて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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