...二万噸の××は両舷の水圧を失っていたためにだんだん甲板(かんぱん)も乾割(ひわ)れはじめた...
芥川龍之介 「三つの窓」
...女が一人、舷によって、見受けるところ魚を洗っていたが、そこから数フィートはなれた所に烏が一羽、舷にとまって、女のすることを見ていた(図452)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その舷(ふなばた)に腰を掛けた...
泉鏡花 「浮舟」
...れいの『鉄の水母』が本船の左舷の方に顔をだしていますよ...
海野十三 「海底大陸」
...このまま舷へもっていって...
海野十三 「火薬船」
...舷側ごしに甲板をながめ...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...貨物船などの舷側に宝石のように灯がきらめいている...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして舷側を離れるとともに恰も佛の前に稽首(ぬかづ)くやうに...
近松秋江 「湖光島影」
...もう舷側にはカキ殻が夥(おびただ)しく附着し...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...左舷に五秒ごとに閃光を発する平舘(たいらだて)燈台を見る...
寺田寅彦 「札幌まで」
...ラ・メデュウズの舷側を離れるとき...
久生十蘭 「海難記」
...ところが、左舷で、奇妙なことが起っていた...
火野葦平 「花と龍」
...両舷から、焚料炭を積みこむのであるから、平衡が破れると、船は傾斜してしまう...
火野葦平 「花と龍」
...『最上』の左舷(さげん)と狼岩との間へ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...右舷を打ちつけた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...ところがボートは左舷(さげん)の方半分(はんぶん)はもうだめになっていましたから...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...阿州屋敷の役人が」「かまわねエから撓(しな)わせろ!」「合点!」というと両舷六挺(ちょう)ずつの十二船頭...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...舷(ふなべり)に倚りかかって...
吉川英治 「松のや露八」
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