...晩年には益々昂(こう)じて舶来の織出し模様の敷布(シーツ)を買って来て...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ニヒリズム――すべて舶来の近代思想などいうものにロクなものはない...
辻潤 「ふもれすく」
...軍陣すぎて船舶のほとりさまよふ? 危機何か?』ゲレーニャ騎將ネストール乃ち答へて彼に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかりしこうして一国各地の間において貨物の交易はこれを行なうに船舶をもってせば時と金を費やすことはるかに減少す...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...蒸汽船ではないが洋式船舶建造の最初の歴史としてのこる戸田村の「スクーネル船」は翌安政二年であつたことを思ふと...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...舶来の正銘に千里見透しという遠眼鏡が備えてあるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...舶来の台詞(せりふ)を用いる意志は毫(ごう)もなかった...
夏目漱石 「それから」
...立派な舶来品だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...英国製軍艦によって沈められた北部の船舶は...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...舶着場で宿を探がしてみました...
林芙美子 「大島行」
...船舶好況時代であったから...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...大西が見つけた舶来万年筆を買ひに千日前のゴタ/″\したとこへ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...舶来のウェクーというものがあるそうですね...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...もう鳥虫の歌は今日の舶来の歌の如く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...舶来のトランクでも楽に通ります...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その頃の最新流行の鼠色の舶来中折(なかおれ)を冠って見舞に来た父の厳粛そのもののような顔を見て...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...碇泊中の船舶では二万噸(トン)のマンチユリアの灯火が最(もつと)も光彩を放つて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...鳥取を始末し、馬之山(うまのやま)に対陣し、姫路城へ帰るとすぐ、「船舶はどうだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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