...能舞台の上で踊る舞子たちの美しさにうっとりした...
...「あれは『風流懺法』の中に書いた松勇(まつゆう)という舞子です」と私は答えた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...多くの芸子舞子の姿も消えて失くなってしまった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...そういう名称なども舞子の片仮名交りの文字でその帳の上に書きとめさせていた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...其人通りの中にちらと又さきのやうな舞子の姿が認められる...
高濱虚子 「俳諧師」
...其若い尼と四條で見た舞子とを姉妹にして趣向を立てたのだが筆が澁つて一寸(ちつと)も運ばぬ...
高濱虚子 「俳諧師」
...右舷には舞子(まいこ)...
高浜虚子 「別府温泉」
...今井浜は伊豆舞子とよばれるだけあつて海浜がうつくしい...
種田山頭火 「旅日記」
...舞子が一番綺麗だそうです」波に打上げられた海月魚(くらげ)が...
徳田秋声 「蒼白い月」
...出来ることなら須磨明石舞子をかけて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...見れば、お角さんの買い切った一ぱいの舟には幔幕(まんまく)が張り立てられ、毛氈(もうせん)がしかれて、そこへゾロゾロと芸子、舞子、たいこ末社様なものが繰込んで来るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうすると、げい子や舞子、たいこ末社連がよく聞きとれない言葉で、ペチャクチャとお追従(ついしょう)を言って取巻いて、下へも置かずお角さんを舟の正座に安置する...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角さんもそれを興あることに思い、それから、「さあ、舞子さんたち、陽気に一つ踊って下さい」芸子、舞子が、やがて三味線、太鼓にとりかかると、今法界坊が、「さらば愚僧が一差(ひとさし)舞うてごらんに供えようずるにて候」いちいち謡曲まがいのせりふで、がっそう頭に鉢巻をすると、いまにも浮かれて踊り足を踏み出そうとする気構え、こいつも相当に茶人だと一座も興に入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...舞子が舞いはじめる...
中里介山 「大菩薩峠」
...舞子たちは、それと共に重なり合って動顛(どうてん)したけれど、村正のおじさんは結句おもしろがって、「何か出たか」「朝ちゃんがキャッと言いました」「何か出たな」「怖い……」その押問答のうちに、息せき切って、ほとんど命からがらの体(てい)で逃げかえって来たのは、いま出て行った朝ちゃんです...
中里介山 「大菩薩峠」
...舞子たちにあんまり受けませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...京の舞子が友禅(ゆうぜん)の振袖(ふりそで)に鼓(つづみ)を調べている...
夏目漱石 「野分」
...新舞子(しんまいこ)で見世物になっているとさ...
新美南吉 「嘘」
...舞子浜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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