...あとには、ただ、濛々(もうもう)としたほこりが、夜空に白く、ひとしきり柱になって、舞い上がる...
芥川龍之介 「偸盗」
...首が宙に舞い上がるぞ...
江戸川乱歩 「影男」
...西風に舞い上がる黄いろい塵埃(じんあい)...
田山花袋 「少女病」
...飛行船の横腹と横腹との間の狭い空間を電光のごとくかすめては滝壺(たきつぼ)のつばめのごとく舞い上がる光景である...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...空へ舞い上がるような篳篥(ひちりき)の音...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...蝶々(ちょうちょう)が二羽寄りつ離れつ舞い上がる...
夏目漱石 「草枕」
...埃は靴を離れて一寸(いっすん)ほど舞い上がる...
夏目漱石 「虞美人草」
...その勢いでパン粉は我々の頭より高く舞い上がるっていうんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この身を引っつかんでひょうと空に舞い上がる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...雲雀(ひばり)が高く舞い上がるを見て...
南方熊楠 「十二支考」
...道の上の埃(ほこり)は蜂(はち)の巣をつついたように舞い上がる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...空の方に舞い上がる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...太陽を目がけて舞い上がるのである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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