...こな雪がさかんに舞いくるっているなかで...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...手の舞い足の踏むところを知らずといった喜び方であった...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...いや、全(まった)く、政の身体は風呂敷のように、舞いながら、墜ちて行ったのだった...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...大空へと舞い上った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...最初は降るともなく舞い下っていたその雪は...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...こんなところに舞い込ませるようでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...乱暴に美しく書きなぐった伯父の葉書が舞いこんできた...
中島敦 「斗南先生」
...のみならず時には勝手口から飄然(ひょうぜん)と舞い込む事もある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...座敷を大きな揚羽蝶(あげはちょう)が舞いぬけてゆく...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...こういったものの何かから――恐らくはグロテスクな振る舞いや動きからも――彼は昨夏サーカスで見た...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...一羽の鳶(とび)が、悠々と舞い、ときどき、笛のような声で啼く...
火野葦平 「花と龍」
...地上に舞い降りた嫦娥(じょうが)であろうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...あの村境いの――」私は一羽の鳶が螺旋を描きながら舞いあがっている遥(はる)かの鎮守の森の傍(かたわ)らに眺められる黒い門の家を指差して...
牧野信一 「ゼーロン」
...いつなんどきでも稼業の映画その他に舞い戻ればよいのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...京のほうからは見舞いを言い送ってくれる者もありませんから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...左大将は一条の宮へ始終見舞いを言い送っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お見舞い客が皆去ったあとの静かな夕方であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...翌日曜日には早朝の説教や授洗のあとで九時頃から新築の会堂を見舞いに行き...
和辻哲郎 「鎖国」
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