...これも患者持参のニトログリセリン錠を舐めるように指示する...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...地を舐めるようにして四方から廃屋の方へ詰め寄って行く...
久生十蘭 「魔都」
...あのタンボ気違いの兄きが舐めるようにして可愛がっていました田地召上げられましてどの空で生きて行けますべえ? それが困れば未進(みしん)上納共地代二十両...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ただ舐めるようにして可愛がつて育てただけです...
三好十郎 「肌の匂い」
...尖ったの舌で舐めるように木を結び合せた屋根へ燃え上がる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それを一刻もかけて舐めるように飲む...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...舐めるように飲み...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...フラスコの中へ滴り落ちる酸液を舐めるように見詰めることだと思った...
横光利一 「旅愁」
...そして、勿論、この陰気な、醜い黒吉が、自分の一挙一動を、舐めるように、見詰めているとは気づかなかったろう...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...そして、相変らず夜は千鳥の片隅で独りのけもののようにぽつんと腰かけた儘、舐めるように、葉子の全身を見廻し、昼は大空の夢の中に、葉子を、シッカリと抱くのであった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...それでも生垣を舐めるように身を密ませながら追いて行くうち...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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