...額と手とがまるっでめんこくて俺らもう少しで舐めるところだつた...
有島武郎 「骨」
...蜂は花冠の底からうんとその甘い汁を舐める...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...久し振りに舐める塩は...
梅崎春生 「日の果て」
...舐めると次の一日間位は元気が出た...
梅崎春生 「日の果て」
...魔法の国から成長液の入った壜を盗んで来た一寸法師が一と口その液体を舐めると...
海野十三 「地球盗難」
...ピチヤリ/\と舐めるやうな渚の水音の外は...
中島敦 「環礁」
...俺はそんなに舐めるつもりはない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...好きな飲物を舐めるもの...
野村胡堂 「古城の真昼」
...伯爵は切手の裏を舐めるような下品なことはされないから...
野村胡堂 「死の予告」
...「嫌かい」「嫌じゃありませんが――ね」「岡場所のドラ猫みたいな妓(おんな)の頬ぺたを舐めるんじゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吉田はいよいよ図に乗って鉛筆を舐める...
原民喜 「焔」
...青い絵具を舐めるかのように...
火野葦平 「花と龍」
...牛が子を舐めるような親心で家睦まじくすべきではあっても...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...浪が足を舐めるまで...
牧逸馬 「運命のSOS」
...舐めるの?より 香代ちやん! お前――...
三好十郎 「地熱」
...ただ舐めるようにして可愛がつて育てただけです...
三好十郎 「肌の匂い」
...舐めると糸が切れないという「まじない」を故郷(くに)の年寄衆にきいていたからである...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...それでも生垣を舐めるように身を密ませながら追いて行くうち...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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