...額と手とがまるっでめんこくて俺らもう少しで舐めるところだつた...
有島武郎 「骨」
...蜂は花冠の底からうんとその甘い汁を舐める...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...久し振りに舐める塩は...
梅崎春生 「日の果て」
...舐めると次の一日間位は元気が出た...
梅崎春生 「日の果て」
...魔法の国から成長液の入った壜を盗んで来た一寸法師が一と口その液体を舐めると...
海野十三 「地球盗難」
...これも患者持参のニトログリセリン錠を舐めるように指示する...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...頸っ玉を殴られても相手の手を舐める...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...ともに自分の舌で舐めるのである...
中山太郎 「屍体と民俗」
...青酸を舐めるのは...
野村胡堂 「死の予告」
...部屋々々を舐めるやうに搜し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牛が子を舐めるような親心で家睦まじくすべきではあっても...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...舐めるの?より 香代ちやん! お前――...
三好十郎 「地熱」
...あのタンボ気違いの兄きが舐めるようにして可愛がっていました田地召上げられましてどの空で生きて行けますべえ? それが困れば未進(みしん)上納共地代二十両...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...亡霊がきてそれを舐めるのだと...
三好達治 「測量船拾遺」
...優しい子息の足跡を舐める...
室生犀星 「後の日の童子」
...それを一刻もかけて舐めるように飲む...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...フラスコの中へ滴り落ちる酸液を舐めるように見詰めることだと思った...
横光利一 「旅愁」
...そして、相変らず夜は千鳥の片隅で独りのけもののようにぽつんと腰かけた儘、舐めるように、葉子の全身を見廻し、昼は大空の夢の中に、葉子を、シッカリと抱くのであった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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