...兄貴分の舎弟がいる...
...啖呵(たんか)を切って叫んだかも知れません――「これは友の舎弟なんですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一同は春日重蔵の舎弟の若先生と聞いて...
吉川英治 「剣難女難」
...われは大都督の舎弟蔡薫だ...
吉川英治 「三国志」
...「ご舎弟の彰君には...
吉川英治 「三国志」
...たれを」「足利の御舎弟さまを」「それや鎌倉のおさしずにあること」「そう仰っしゃらずに」「昨夜のてんまつ...
吉川英治 「私本太平記」
...五月十一日 着到和泉党 百四十六人金剛寺僧 九人散所衆 四十五人十三日深夜備前国ヨリ帰参ノ衆島々ノ海上衆合セテ二百二十人十四日吉野郷士、高野僧三十八人「了現、もうよい」「は」「ざっとの数でよろしいのだ」「ご本陣の数、ご舎弟の兵など、すべてを合せ、はや二千に近づいておりまする」「充分だ」正成は足を早めた...
吉川英治 「私本太平記」
...ご舎弟」正季がのぼって来たのを知ると人々は正成のそばを少し離れて空(あ)けた...
吉川英治 「私本太平記」
...ご舎弟の許(もと)へ返してある」「仔細(しさい)...
吉川英治 「私本太平記」
...ご舎弟(直義)さまでさえ分らぬ兄といっておられる...
吉川英治 「私本太平記」
...御舎弟も共にとあったが...
吉川英治 「私本太平記」
...御舎弟治左衛門忠佐(ただすけ)どのにござりました」「なに...
吉川英治 「新書太閤記」
...わしを支(ささ)えたのは」「藤三です」「舎弟か――伊勢与三郎はいかが致した」「はや...
吉川英治 「新書太閤記」
...「兄者人、これにおられましたか」安政が来て、その芝地へひざまずくと、「おう、舎弟か」と、玄蕃はちょっと横目に見た...
吉川英治 「新書太閤記」
...御舎弟へ下し置かれるとあっても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この年の秋ごろからボツボツ「頼朝ノ舎弟九郎ナル者」という記事が見え出しているが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...興世王や、玄明などが、ちょうどよく、衣冠束帯をしていたので、これが執奏(しっそう)となって、「宣旨――」などと、とりすまし、「舎弟、平朝臣将頼を、下野守に叙せらる...
吉川英治 「平の将門」
...御舎弟の磋磯之介様が...
吉川英治 「旗岡巡査」
...「御舎弟さま」「なんだ」「お酒の支度ができました」「持って来い」「あちらへ用意してございますゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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