...舊時代の思想だの何のつてね……お父さんやお母さんの事は言へないもんだから...
石川啄木 「鳥影」
...ゆゑなく舊來(きうらい)の成語(せいご)を捨(す)てゝ外國語(ぐわいこくご)を濫用(らんよう)するのは...
伊東忠太 「國語尊重」
...たゞ風光徒らに舊に依りて美也...
大町桂月 「常磐の山水」
...言ひわけに、水少しあれど、水力電氣に利用せられたるが爲め、舊觀は、たゞ寫眞にのみ殘りて、平凡なる瀧となり果てしは、大いに惜むべき也...
大町桂月 「十和田湖」
...祈念の珠數にはふり落つる懷舊の涙のみ滋(しげ)し...
高山樗牛 「瀧口入道」
...乏しき時にその父の舊友彼は訪ひ行きて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...殆ど相忘れむとしたる一門下生に復舊を求めて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...舊式の武裝を爲したる十四五人の軍人は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大體に於て別録七略への復舊であるが...
内藤湖南 「支那目録學」
...大將は四五人の舊い弟子と奧の一と間を閉め切つて立て籠り――」「この温氣(うんき)にか?」「あつしの師匠は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漆原といふのは江戸開府以前からの舊家で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舊來の意味と今日大に面目を一新した...
萩原朔太郎 「青猫」
...幕末當時の一種の舊跡たるを失はない...
羽田亨 「聚樂廻り」
...舊(もと)の猿樂町(さるがくちやう)の彼の家の前で...
樋口一葉 「十三夜」
...この界隈(かいわい)での舊家であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...* 拙譯『ドイッチェ・イデオロギー』岩波文庫舊版三二頁參照...
三木清 「歴史哲學」
...水戸家は舊に依つて治保(はるもり)の世であつた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...舊い家とても樣々な工風をして...
吉江喬松 「山岳美觀」
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