...常の釣には暮色に促されて竿を収め、日の短きを恨みて、眷々(けんけん)の情に堪えざるを、今日のみは、これより夜を徹せん覚悟なれば、悠々として帰心の清興を乱す無く、殊に愈本時刻に入るを喜ぶは、夜行して暁天に近づくを喜ぶに同じく、得意の興趣、水上に投射せる己が影の長きより長し...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...おもしろいじゃないか」私達はそんなことにも旅先らしい興趣をおぼえながら...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...ついでに専ら興趣を添えるべくアルビノも...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...興趣のゆたかな説話が多く採擇され配列された...
武田祐吉 「古事記」
...なにか興趣ひかれる事物に出逢った場合のための用意だったろう...
豊島与志雄 「絶縁体」
...特種の情調なき都會の興趣に乏しきは恰も品性なき人物と面接するに同じである...
永井荷風 「十年振」
...狂歌川柳(せんりゅう)の俗気を愛する放蕩(ほうとう)背倫の遊民にのみいうべからざる興趣を催させる特種の景色である...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...それにもかかわらず旧時代の芸術あるがために今もなお一部の人には時として幾分の興趣を催させる事である...
永井荷風 「向嶋」
...いずれも市井(しせい)の特色を描出(えがきいだ)して興趣津々(しん/\)たるが中に鍬形斎(くわがたけいさい)が祭礼の図に...
永井荷風 「夕立」
...単に見ものとしても興趣がつきないものが多い...
中谷宇吉郎 「科学映画の一考察」
...我々は局外者に向って興趣(きょうしゅ)ある一種の結論を提供する事が出来る...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...自然の興趣に伴わざるの憾(うらみ)はあるが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...水の趣きは、實に興趣多々だ...
長谷川時雨 「水」
...今回桜井書店主人の需(もと)めを快諾してその中の興趣ありと濫(みだ)りに自分勝手に認めるもの三十七題を択んで...
牧野富太郎 「植物記」
...わがこゝろわれを思う友の心にむくいんと今こそ受けしふみのしるしをその刹那の惑何の奇も何の興趣も消え失せて平凡化せるわれの学問おなじ年寄りの冷水の例また一つ世界に殖えし太平の御代とつおいつとつおいつ受けし祝辞と弔辞の方へ何と答えてよいのやら苦しい思い今日の今まで通した意地も捨てにゃならない血の涙たとえ学問のためとはいえ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...氷上釣の興趣の大半は失はれてしまふ...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...これもこの家の初代新次郎翁の企業熱もしくは新興趣味の一つの現れではなかったか...
柳田国男 「故郷七十年」
...なかなか興趣がふかく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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