...外來の刺戟によつて容易に興奮する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...しかし葉子の精神は興奮するばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...君興奮すると危ぶないナ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...かならず後悔ほぞを噛むと知つてゐながら、興奮するとつい、それこそ「廻らぬ舌に鞭打ち鞭打ち」口をとがらせて呶々と支離滅裂の事を言ひ出し、相手の心に軽蔑どころか、憐憫の情をさへ起させてしまふのは、これも私の哀しい宿命の一つらしい...
太宰治 「津軽」
...そんなふうに興奮するとまるで夢中でした...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...簡単に興奮するのである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私は読んで興奮するよりも...
種田山頭火 「其中日記」
...なぜ君はそう興奮するのかね? わたしだって何も...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そしてそれが成効に近づいたとすればかなり興奮するにちがいない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...もう少し興奮するような展覧会がほしいと思う...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...人心地もないほど興奮する新助は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もっとも患者が強く興奮するとああいう症状をあらわすことは珍しくないのです」「それから二度目に行ったのはその翌日の夕方でしたが」と彼は職業がら少し言いにくそうに言葉をつづけた...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...又夫人の興奮する如きことを為(な)し給ふな...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...憤りや憎しみにまで興奮する人だってたくさんいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ヤタラに興奮するばかりで紙数がチットも捗(はか)どらない...
夢野久作 「爆弾太平記」
...すこし興奮すると...
夢野久作 「復讐」
...これさえあれば――私は全くこんなことに興奮するほど...
横光利一 「夜の靴」
...私の心が自然の美に打たれて興奮する...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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