...興奮した(併し今から考へれば要するに空と云はなければならないやうな...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...克彦の興奮した顔...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...後の方でひどく興奮した声で独語(ひとりごと)を云う者があるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...途端に彼の声も興奮したような顫(ふる)えを帯びて止めどもなく大きくなって行った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...直きに肩が凝って来たり興奮したりするのであるが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...」彼の蒼白い興奮した善良そうな顔を見ていると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...川部の興奮したような熱のある顔に接した時...
豊島与志雄 「生あらば」
...興奮した私は、四谷から細野道を大廻りして大出を訪い、蕨段まで足を伸ばし、杜鵑と夜鷹の声に送られて、永い日もとっぷり暮れた森上さして、今度は満ち足りた心を抱いて帰って行ったのである...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...荒く興奮したやうな所は感じられなかつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...面白いでしょう」少し興奮した顔を撫でて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...興奮した私の鼻穴に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私も興奮した後のふるえを鎮めながら...
林芙美子 「新版 放浪記」
...自分の興奮した顔をほかの人びとに見せなくてもすむように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...興奮した氣分をかもしたのには...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...シティには興奮した買人(ばいにん)や相場師が押しかけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...途中の出来事に興奮した為だとにらんだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...妙にちらちらするやうな興奮した目の奧に一種の身悶えをあらはしながら...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...急に秋蘭の興奮した顔が...
横光利一 「上海」
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