...解决(かいけつ)が容易(ようゐ)に與(あた)へ得(え)らるべきか...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...卓布が置いてなかつたので小ざつぱりとした簡素な印象を與へた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...と顏を赤くして言ひつつ線香花火を五束(いつたば)六束(むたば)バスケツトから出して私に與へたが...
太宰治 「思ひ出」
...保田與重郎氏は涙さえ浮べて...
太宰治 「狂言の神」
...どうしたら忘(わす)れられるか?ベンもッと目(め)に自由(じいう)を與(あた)へて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ところがフオストフ大尉に一片の命令を與へて雲がくれしたレザノフは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...其の薩長であると反薩長であるとを問はず同一の待遇を與へるべきであると思ふ...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...與吉(よきち)は後(あと)も後(あと)もとおつぎにせがんで...
長塚節 「土」
...與吉(よきち)は悄(しを)れて暫(しばら)く沈默(ちんもく)した...
長塚節 「土」
...昨夜向柳原の十三屋(とみや)のお曾與(そよ)が殺されましたよ」「えツ」「母親と一緒に風呂へ行つた歸り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃平次に眼を掛けて居る筆頭與力笹野新三郎が乘出してお玉の化の皮を剥ぎ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決して人に好感を與へる質(たち)の男ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身を持崩しましたが」與茂吉の答へには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの燒け死んだ」「與八郎はお豊の叔父ぢやないか」「名前ばかりの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與田さんは明朗なものが好きで...
林芙美子 「婚期」
...それからは與田先生に何處か安並さんのやうなところへお嫁に行きたいと話をした...
林芙美子 「婚期」
...おゝ何といふ不思議な光がその眼を燃(も)えたゝせたことか! なんと素晴しい感動をその光は私に與へたことだらう! そしてその新らしい感情が如何に私を勵(はげ)ましたか! それは宛(あたか)も殉教者や英雄が奴隷(どれい)や犧牲者の側を通つて行く途中...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...多くは唯繪畫的感を與へるに過ぎす...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
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