...洋服一式を屆けるからといふ言葉を與へられて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...木材流送の爲めに毎年汎濫して沖積土の堤防をずぶ/\解き崩す鵡川などが義雄の心に最も深い印象を與へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いやな見かけを與えた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...稻草(いなぐさ)を以(もつ)て田(た)の空地(くうち)を埋(うづ)めることが一日(にち)でも速(すみや)かなればそれだけ餘計(よけい)な報酬(はうしう)を晩秋(ばんしう)の收穫(しうくわく)に於(おい)て與(あた)へるからと教(をし)へて自然(しぜん)は百姓(ひやくしやう)の體力(たいりよく)の及(およ)ぶ限(かき)り活動(くわつどう)せしめる...
長塚節 「土」
...與次郎はおど/\し乍らそれを眺めるばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十九――殺されたお曾與よりは一つ年下ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷は與三郎同録、重い鈍器(どんき)で力任せに毆(なぐ)つたもので、恐ろしい力を思はせるもの、血汐は顏から肩へ、胸へ、網の目に流れて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早速與力笹野新三郎に報告し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反つて父親の與三郎の歎きを増すばかりですが」幸右衞門は仕樣事なしにこんな事を言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「旦那は? 早く旦那に申上げなきや」番頭の庄六が漸くそれに氣がつくと、手代の與左吉は、奧の主人の部屋に飛びましたが、暫くすると、つまゝれたやうな顏をして、呆然と戻つて來るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與茂吉の顏を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...靈魂は單純であり從つてむしろ複合的なるものに統一を與へるものである故...
波多野精一 「時と永遠」
...別(べつ)して與(あた)へられたる邸宅(ていたく)かと問(と)へば...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...其(そ)れよりは我(わ)が自由(じゆう)にて其時(そのとき)に幸福(しやわせ)といふ詞(ことば)を與(あた)へ給(たま)へと笑(わら)ふに...
一葉女史 「ゆく雲」
...いつもの二倍の大きさの――半切れの代りに一切れの――パンが、薄くバタを塗つて、與へられた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...貴重な一言を與へるのは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼が與へる愛撫(あいぶ)は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それに新しい價値を與へること...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
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