...他の所有を悦ぶことによつて自己も亦その所有に與かるが如きもの――約言すれば個體的局限を超えたる超個體的の自我が含まれてゐないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...玩具(もてあそびもの)など與へて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...安さ樂しさを與へたれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...自分の精神に覺醒の鞭撻を與へて呉れたのは...
石川啄木 「雲は天才である」
...國内の安定も世界平和えの寄與も到底望み得ざるものと確信する...
石原莞爾 「新日本の進路」
...かへつて反對にかかる觀念が物體的なものから發すると信じる大きな傾向性を私に與へたのであるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...支那の南朝の方から與へる時には百濟を除いて倭新羅任那伽羅秦韓慕韓六國諸軍事と稱して居る...
内藤湖南 「聖徳太子」
...十年(ねん)餘(あまり)も保(も)たなかつた腹(はら)は與吉(よきち)が止(とま)つてから癖(くせ)が附(つ)いたものと見(み)えて又(また)姙娠(にんしん)したのである...
長塚節 「土」
...鼠麹草(はゝこぐさ)の花(はな)が皆(みな)投(な)げ竭(つく)されて與吉(よきち)は又(また)おつぎを喚(よ)んだ...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は與吉(よきち)のする儘(まゝ)にして...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は庭(には)に立(た)つて泣(な)いて居(ゐ)る與吉(よきち)を見(み)た...
長塚節 「土」
...細々とやつて來た與次郎ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與次郎はおど/\し乍らそれを眺めるばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首をかしげながらついて來る與助と一緒にやつて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ずつと與田さんはお留守をまもつて御主人のお母さんと女中さんとの三人暮しである...
林芙美子 「婚期」
...〔日本 明治31・3・3〕十たび歌よみに與ふる書先輩崇拜といふことは何れの社會にも有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...」自分は學校では別段小説家に特に必要な智識を與へては呉れないにしても...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...與謝の海の如きも...
柳田國男 「潟に關する聯想」
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