...その恰好を一目でも舅(しうと)の山県公に見せたら...
薄田泣菫 「茶話」
...母親は麦刈に往っている舅と長男に知らし...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...舅達も大目に見て置くんだよ』『さうですかね……田舎は面白いですね』『でも...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...まあ普通の小舅(こじゅうと)ぐらいの親しみはあると信じているようなものの...
夏目漱石 「門」
...まあ普通(ふつう)の小舅(こじうと)位(ぐらゐ)の親(した)しみはあると信(しん)じてゐる樣(やう)なものゝ...
夏目漱石 「門」
...ツイ舅(しうと)の六兵衞の存在を忘れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舅たる実隆も公然九条家に出入することもできず...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...のみならず舅教秀の歿した明応五年の九月と十月と...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一も舅姑の意に戻(もと)ればすなわちこれを不孝者と称し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...運送船を持つてゐることが何んなに莫大な利益があるか! といふ舅の説明を...
牧野信一 「円卓子での話」
...舅に就いて学問甚だ通じければ会(え)を作(な)してその美を顕揚せんと一弟子を波羅奈国に遣わし輔相に謀り会資として珍宝を得んとす...
南方熊楠 「十二支考」
...たいそうな恰好(かっこう)をした舅(しゅうと)が席に出ていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...藪(やぶ)から村へぬけるうら道支考(しこう)喰(くい)かねぬ聟(むこ)も舅(しゅうと)も口きいて 翁何ぞの時は山伏になる曲翠(きょくすい)と言ったような例もあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...帝は、董承にむかって、「国舅――...
吉川英治 「三国志」
...これはいい」曹操は独り笑い興じながら、「国舅、これは予に所望させ給え...
吉川英治 「三国志」
...董国舅(とうこっきゅう)へ賜わった密書の写しを取りだし...
吉川英治 「三国志」
...やさしい舅御(しゅうとご)にも似ているいたわりがよく分っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...わしをお舅父様と呼ぶほど親身な気でいてくれるのか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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