...尻餅舂(つ)く様に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実は趣味も理屈もやはり米から自分に舂(つ)いたる時にかわらぬ未亡人...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...尻餅(しりもち)舂(つ)く様に...
徳冨盧花 「水汲み」
...地がらの米を舂(つ)いているのが例の三助の三蔵でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さればといって稲舂(つ)けば皸(かが)る我が手を今宵もか殿の稚子(わくご)が取りて嘆かむ(万葉集巻十四...
中谷宇吉郎 「雪」
...米舂(こめつき)にもなれん志願兵にもなれないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ポンポチ米を徳久利(とっくり)で舂(つ)きながら勉強してやがるんだ...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...貧乏徳久利で舂くのだといった...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...カチとは舂(つ)くことで...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大晦日の夕日舂(うすづ)く茅町の通りのほうへ...
正岡容 「小説 圓朝」
...たとえば舂女(つきめ)はもと籾(もみ)から米にする作業にまで関与しておった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...秋の午後の陽がとろりと舂(うすず)いて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...舂(うすず)く陽(ひ)を負って黒く...
吉川英治 「三国志」
...舂(うすず)きかける陽に思う...
吉川英治 「私本太平記」
...もう舂(うすず)きかけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...たそがれの陰影が紫ばんで陽は舂(うすず)きかけている...
吉川英治 「親鸞」
...二舂(うすず)く午後の陽(ひ)が桃の花の蔭に黒く暮れかけてきた...
吉川英治 「松のや露八」
...冬日は舂(うすず)きかけていた...
吉川英治 「源頼朝」
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