...三十人の力士もえ舁(か)くまじい長櫃(ながびつ)十棹(とさを)の宰領を承つて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...とりあへず奉教人衆の手に舁(か)かれて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...世間からは故人に佞(ねい)しもしくは故人を舁(かつ)いだものかのように受取られたことが多いのです...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...あの女をどうしても生れ代ることのできないようにしてみせる」同年の男は祝を乗物に乗せて舁いで送って往ったが...
田中貢太郎 「水莽草」
...其後から棺を蔵(おさ)めた輿(こし)は八人で舁(か)かれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昨日雨中を舁(か)いて来たまゝなので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...神輿(みこし)を担ぐように大勢して舁(かつ)ぎ上げたようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その棺を山へ舁(か)きあげ半(なかば)は土中へ埋め半は上より出す...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...おれにもかんがえがある」大声で駕籠舁(かき)どもに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...見りゃア駕籠舁の風体だが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...各町から一人ずつ五十人の舁人(かきと)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...林中へ舁(か)き往かしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...背後には大いなる水盤を舁(か)いた人夫が附いて来た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...房助卯三郎両人にて三度に舁送(よそう)す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...磐城(いわき)四倉浜にも村々から神輿を海岸へ舁(かつ)いで出る風があって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...どうせ末は馬子か駕舁(かごか)きだろう」「おい待て...
山本周五郎 「思い違い物語」
...遣手(やりて)の女が駕籠舁になにか訊き...
山本周五郎 「花も刀も」
...宿場の駕舁(かごかき)だまりへよろけて来た...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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