...須臾(しゆゆ)にして車はサンタガタに抵(いた)りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...須臾(しばらく)の間(あひだ)も還(かへ)れ...
泉鏡花 「芥川龍之介氏を弔ふ」
...須臾(しゅゆ)にして時平は事切(ことき)れてしまった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
......
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あゝ朝日!爾(なんじ)の無限大を以てして一滴(いってき)の露に宿るを厭わぬ爾朝日!須臾(しゅゆ)の命(いのち)を小枝(さえだ)に托するはかない水の一雫(ひとしずく)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さればかのギリシア古代シニカル派哲学の開山たるアンチステネスのごとき精神の快楽と生活の快楽とは相戦うものにして須臾(しゅゆ)も両立すべからずとてつねに生活を敵視したるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その決心を試むる機会は須臾(すゆ)に来たりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...細雨須臾(しばらく)にして歇む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...須臾(しゆゆ)もはなれぬれば立ちあがる事なし...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...須臾(しゅゆ)のうちに白い一点になり...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...須臾(しばらく)あッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...不断首を截(き)られるとまた首が生え須臾の間に頸が大海に満つその苦しみ言うべからず...
南方熊楠 「十二支考」
...珍目を閉づるに須臾(しゅゆ)にして閻羅(えんら)王所の門に至り北に向って置かる...
南方熊楠 「十二支考」
...須臾(しゆゆ)に面目を改むるが如きを覚ふ...
山路愛山 「英雄論」
...須臾(しゅゆ)の間に昏睡して...
吉川英治 「三国志」
...須臾(しゅゆ)にして油鍋に火が落ちたような地獄となってしまった...
吉川英治 「三国志」
...そして須臾(しゅゆ)のまに...
吉川英治 「私本太平記」
...――須臾(しゅゆ)にして...
吉川英治 「私本太平記」
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