...「それでは致し方も御座いません...
薄田泣菫 「茶話」
...こればかりは日本人の真似の出来ぬ事で致し方がない...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...愛が滅びてはもはや致し方もない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恥と共に地獄の底に落ち込んでも致し方ございませぬ...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...私はもうどのようなことになりましても致し方ございませぬ...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...自分だつてできるだけの心の努力はしてきたのだから致し方がない...
中村地平 「悪夢」
...仕上げた時の色の悪いのは致し方がないようである...
中谷宇吉郎 「墨色」
...藤尾に養子でもして掛かるよりほかに致し方がございません...
夏目漱石 「虞美人草」
...褒めるにしても自然を褒めるより致し方がなくなります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...致し方のないことである...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...しかしあなたの方でさういふ御考へなら致し方ない...
正岡子規 「従軍紀事」
...致し方がないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...喜十がどうしても甲府へ出るんならば、致し方無え、丁度整理する時期も来ているで、銀行に渡してしまう……百姓 うーむ……中年 なんしろ、あすこでもかしら息子が兵隊に出て以来、居まわりでやっている二町歩足らずでも精一杯だで……こうなると論でも無きゃ筋でもねえ...
三好十郎 「おりき」
...今となつては致し方のないこととして...
三好達治 「測量船拾遺」
...そうなってからでは致し方がない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...成る程……それでは致し方がありませんが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...最早(もはや)心も言葉も及ばぬ不思議と申すよりほかに致し方が御座いませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もっと突っこんでいえば――自分の地位の重きも弁(わきま)えぬ軽率無恥なさもしい行為と見られても致し方がない...
吉川英治 「新書太閤記」
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