...別に致しかたがなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...若いものが用心のために持ちたがるから黙認してるんですよ」「うん」とうなずいて正造は庭の方へ大声で「防衛のためなら致しかたないが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...致しかたの無い事かも知れません...
太宰治 「女の決闘」
...致しかたの無いことである...
太宰治 「乞食学生」
...どうも事実だから致しかたが無い...
太宰治 「正義と微笑」
...あわれと思うより致しかたがない...
太宰治 「女人訓戒」
...まあ致しかた無い...
太宰治 「花吹雪」
...致しかたがありません...
太宰治 「冬の花火」
...彼にいわせればなんとも致しかたがなかったのだ...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...われらの力で防ぐよりほかに致しかたもございますまい...
本庄陸男 「石狩川」
...でもそれは致しかたないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おしいものだが致しかたなしです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...致しかたがないのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうするよりほかに致しかたがなかったのです」「――なぜだ」「私どもはかの四人を討取るつもりでした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お互いにゆずりあってゆくより致しかたがないでしょう」「船岡は知らないからそう云うが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「ばさらなる致しかた」とか...
吉川英治 「私本太平記」
...何となくわれわれの陣所の奮(ふる)わぬのも致しかたない」「――が...
吉川英治 「新書太閤記」
...致しかたのない話です...
若山牧水 「樹木とその葉」
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