...別に致しかたがなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...若いものが用心のために持ちたがるから黙認してるんですよ」「うん」とうなずいて正造は庭の方へ大声で「防衛のためなら致しかたないが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...未だ世間を知らぬと言われても致しかたが無い...
太宰治 「困惑の弁」
...どうも事実だから致しかたが無い...
太宰治 「正義と微笑」
...致しかたが無いのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...あわれと思うより致しかたがない...
太宰治 「女人訓戒」
...まあ致しかた無い...
太宰治 「花吹雪」
...致しかた無いのである...
太宰治 「春の盗賊」
...其の出來なかつたのは運命であるから致しかたがない...
内藤湖南 「聖徳太子」
...彼にいわせればなんとも致しかたがなかったのだ...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...われらの力で防ぐよりほかに致しかたもございますまい...
本庄陸男 「石狩川」
...工夫して谷風が妾の年十七なる者ありしを頼みて「あの如く怒られては致しかたなし...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...このところ致しかたありませんね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...でもそれは致しかたないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おしいものだが致しかたなしです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これも世間のおつき合いで致しかたがあるまいと思いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何となくわれわれの陣所の奮(ふる)わぬのも致しかたない」「――が...
吉川英治 「新書太閤記」
...代官をおそれぬ致しかたである...
吉川英治 「親鸞」
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