...予はメルクの評言を以ツて全く至当なりとは言はず...
石橋忍月 「舞姫」
...左衛門尉どのの処置至当なりとの将軍家の仰せがございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...人間はもつと本当の価値を要求する権利がある』さういふ意味の一条は最も至当な要求である...
田山録弥 「自他の融合」
...至当な尊敬の念をだれにも起こさせた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...密猟者に対しては世間一般の至当な悪感情がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...至当な理由を並べてみて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...きわめて至当なことであると考え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして至当な観方でありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...害意もしくは殺意をさしはさんだ悪人と見るのが至当なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...至当な事であろうと思う...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...至当なことだったわ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...故に女子結婚の上は夫婦共に父母を離れて別に新家を設くるこそ至当なれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...はなはだ至当なりといえども...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...ここも男の言葉と見るが至当なるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...私が両者を凶作の条件の下に考察したのは至当なことと思う...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...小人究すれば濫するは至当なり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...至当なものであったのだ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...民藝を生活から離れた趣味の上に築く事は避ける方が至当なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
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