...予はメルクの評言を以ツて全く至当なりとは言はず...
石橋忍月 「舞姫」
...やっぱり堀木にさえ軽蔑せられて至当なのかも知れない...
太宰治 「人間失格」
...女は本来オシャレであるべきが至当なのかも知れぬ...
辻潤 「ふもれすく」
...二人のめいめいの病気に対する処置をいずれも至当なものとして弁明しうるまで安眠しない事もあった...
寺田寅彦 「球根」
...一大変革の御時節なれば議事院建てらるる筋もっとも至当なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その外の要求は至当な事だよ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...あなたが私を人中に立ちもどらせたのは至当なことでした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...村田の意見を最も至当なものと認めるの外はなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...」実際親切なお上さんという名前に至当な彼女は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...密猟者に対しては世間一般の至当な悪感情がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...至当なる立法の力...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...至当な理由を並べてみて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして至当な観方でありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...極めて至当なこととして...
中原中也 「心理的と個性的」
...してこれははなはだ至当なる考えで...
新渡戸稲造 「自警録」
...それにはいちいち至当な弁明がなされているので...
久生十蘭 「海難記」
...古ゲルマンの住民にこの増加率を適用するの至当なることは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...こんなに皆に騒がれることが至当なこととは思われないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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