...まあざっと三種類に区別するのが至当なので...
芥川龍之介 「路上」
...我が子はなるべく自分の乳で育てるのが至当である...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...一週に一日あるいは半日の休みを与えて心身を休養せしむるは至当の事といわねばならぬ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...源家の損失と申すよりは日本国の大きな損失と申し上げて至当かとも存ぜられます...
太宰治 「右大臣実朝」
...一大変革の御時節なれば議事院建てらるる筋もっとも至当なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...おそらく彼は至当であったろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...至当なことであり正当なことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...至当な考えをしたからである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここへ流れついたと見るのが至当かも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...今回の原子爆弾は原子火薬を使うものとしては火縄銃(ひなわじゅう)程度と考えるのが至当であろう...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...御前も普通の人間だからそう答えるのが至当だろう...
夏目漱石 「行人」
...少しは差引いて勘定を立(たて)るのが至当だが...
夏目漱石 「坑夫」
...当該(とうがい)教師の面前において公けに謝罪の意を表せしむるのを至当の所置と心得ます」と云いながら...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...全く吾輩の御蔭だと思えばこのくらいの眼付は至当だろうと考える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...教育の功果として至当に要求してしかるべき権利とまで心得ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...至当ではなかろうか...
蜷川新 「天皇」
...おそらく最も至当であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...梅(めい)をウメ馬(ま)をウマというは皆音なりというた方が至当で...
南方熊楠 「十二支考」
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