...公衆道徳を傷(きずつ)ける虞(おそれ)ある以上はバ氏に罰金を課するが至当だ」と云ふやうな調子であつた...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...帝都市民が貰うのが至当であると面白いことを云ったのは...
海野十三 「空襲葬送曲」
...源家の損失と申すよりは日本国の大きな損失と申し上げて至当かとも存ぜられます...
太宰治 「右大臣実朝」
...軽蔑されて、至当なのである...
太宰治 「困惑の弁」
...四に英国臣民保護には兵力を用うるも可なりとの主義に至当の区域を立つべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それは至当だ...
豊島与志雄 「性格を求む」
...万事を排して自分一人を守るが至当だろうか...
豊島与志雄 「囚われ」
...この処女性の喪失を指す時に於てのみ至当である...
豊島与志雄 「野に声なし」
...至当な理由を並べてみて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特別の使命が課せられていると見るのが至当だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...極めて至当なこととして...
中原中也 「心理的と個性的」
...してこれははなはだ至当なる考えで...
新渡戸稲造 「自警録」
...天皇として至当である...
蜷川新 「天皇」
...お用いになるなりなさるのが至当であって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...いちおう車室の融通(ゆうずう)を考えてみるのが至当じゃないか――まあま...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...それほどお憎まれするのが至当だとは思われません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恐らく何事よりも字句の意味から筆を起すのが至当かと思われます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...我々はそこに嬰児の顔の美しさが利用せられていると見るのを至当と思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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