...色の赤い花と見るが至当だとし...
土田杏村 「あしびの花」
...世間の者までが彼女を至当だとするとは――それはあんまりのことだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして彼らの見解は至当だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...成功しないのが間違いであるか至当であるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...村田の意見を最も至当なものと認めるの外はなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...もう横田の家から身を退くのが至当だと思い...
豊島与志雄 「反抗」
...そしてまたおそらくそれは至当であったろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分は今や必然にその非難を至当のものたらしめんとしていることを思って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更に至当な研究をなす時には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...流行したと見るのが至当であろうと思う...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...日本なる国家の体面に関するものを挙げたなら貧民窟の取払いよりも先ず市中諸処に立つ銅像の取除(とりのけ)を急ぐが至当であろう...
永井荷風 「日和下駄」
...官辺と市民の制裁が至当であることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...御前も普通の人間だからそう答えるのが至当だろう...
夏目漱石 「行人」
...どうしたって王様はまだ旧市域内にいると見るのが至当です...
久生十蘭 「魔都」
...兎が悪兆に極(き)められてしもうたと言うが一番至当らしい...
南方熊楠 「十二支考」
...あらためて国民の総意を問うだけの手つづきを取るのが至当ではないでしょうか?そんなことをしていれば...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...従つて印象派の芸術が立体派(キユビスト)に一(いつ)分科したものだと見るのが至当である如く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...長安のほうに渡すのが至当(しとう)か...
吉川英治 「神州天馬侠」
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