...至る所に屍(しかばね)の山を築く...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...指から肩に至るしなやかさが眼についた...
有島武郎 「クララの出家」
...至る処引張り回されて...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...而(し)かもそのここに至るは因果は廻る小車の如く...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...秋風や顧みずして相別る八月十五日より十八日に至る 山中湖畔...
高浜虚子 「六百句」
...一八九四年から一九〇一年に至るまで...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...死に至る迄忠信なりき...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかして近世史の発端よりして今日に至るまでさらに一の大反動をなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...処が次に方法概念の運動はやがてこの方法概念をして対象概念と一致せしむるに至る場合を私は前に指摘しておいた...
戸坂潤 「科学方法論」
...世界至る処あり余る程あるようである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...いやしくもこの二種類の活力が上代から今に至る長い時間に工夫し得た結果として昔よりも生活が楽になっていなければならないはずであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...また至る処の四辻で喇叭(らっぱ)を吹かせて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...天和年間に至ると...
穂積陳重 「法窓夜話」
...蓋し「すゞし」といふ語は初め三伏の暑気退きて秋涼漸く至るの意に用ゐられたる者が...
正岡子規 「すゞし」
...凡(およ)そ奉行(ぶぎょう)より木挽(こびき)・杣(そま)の輩(やから)に至るまで...
柳田国男 「山の人生」
...燃滓(かす)捨場に至るまで...
夢野久作 「女坑主」
...各戸に傳はつてゐる固有の美術に至るまで...
吉川英治 「折々の記」
...ある情緒を現わそうと努めるに至るのではないか...
和辻哲郎 「院展遠望」
便利!手書き漢字入力検索