...オランダ侵入以来わずか五週間で強敵フランスに停戦を乞わしめるに至りました...
石原莞爾 「最終戦争論」
...針間(はりま)の國一二に至りまし...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...四人ながら雨を豫期して、蝙蝠傘を持ちけるが、境驛に至りて、日出でたり...
大町桂月 「梅の吉野村」
...昨日引返したる五郎窪橋に至り...
大町桂月 「千川の櫻」
...しかしてかの全国の大城下なる江戸のごときに至りては今日の東京に比してほとんど(ばいし)する繁栄を現じたるもまたゆえなきにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...其党人として顕著の位地を占るに至りたるもの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此夜また家に居ること能はず市川驛待合室に至り時間を空費す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...雪を憂ひしが夜に至り二十日頃の月氷の如く輝き出でたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...深更に至り雨降る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...国会を起す時に至り...
蜷川新 「天皇」
...前日の如く忠実に彼(か)れが負担の業務を執(と)り得(う)るに至りたり...
野中到 「寒中滞岳記」
...扨親しみ愛(いつく)しむの一段に至りては...
福沢諭吉 「女大学評論」
...近日に至り政府の外形は大いに改まりたれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...父や母に対して慚愧の至りに堪へぬ気を起したりした...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...我邦には二千年来の習慣ありてその習慣上定まりたる四季の限界を今日に至り忽(たちま)ち変更せられては気候の感厚き詩人文人に取りて迷惑少からず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...摩訶薩王子餓獣の力なきを愍み行きてこの地に至り乾ける竹で自ら刺し血を以てこれに啖(くら)わす...
南方熊楠 「十二支考」
...隣家の大原も前日までは来会のつもりなりしが今朝に至りて大阪より電報達し両親と叔父(おじ)叔母(おば)が帰り来るとの知らせにお代(だい)嬢のため引留められて出る事叶(かな)わず...
村井弦斎 「食道楽」
...翌昭和十一年十月に開館するに至り...
柳宗悦 「四十年の回想」
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