...諸国家が未だ天皇をその盟主と仰ぎ奉るに至らない間は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...東方戦場また決戦に至らないで...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それらは俳句本来の性質たる花鳥を無視し定型を破壊するというまでには至らないと思うが...
高浜虚子 「俳句への道」
...先生の御煩悶が皆な私の至らない為であると思いますと...
田山花袋 「蒲団」
...事物の真実を究(きわ)めまたそれによって国民の思想と行動とをその上に立たせようとする学問の本質と価値とを理解するに至らないためであった...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...一切の衆生は専門家の下に立つ極めて至らない不完全者に過ぎなくなる...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...幸に大事に至らないで済みましたが...
豊島与志雄 「霊感」
...古くして美しきものは見る見る滅びて行き新しくして好きものはいまだその芽を吹くに至らない...
永井荷風 「霊廟」
...わたしが至らないからでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...またある時はその半(なかば)にも至らないでぱたりとやんでしまう折もあった...
夏目漱石 「変な音」
...頭のそこに至らない人が...
南部修太郎 「氣質と文章」
...その存在はいつまでも確保されるに至らない...
波多野精一 「時と永遠」
...もう三ヶ月も前からもや/\としてゐるのに決してヤマらしいものに至らないのが不安であつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...それが現実の罪悪に至らないときは確かに有力なものであることを認めても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私は彼等の背景をなす社会組織に想い至らないわけにはゆかないのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...まだ解決するに至らない...
柳田国男 「故郷七十年」
...各がみな至らない所のある人間だ...
吉川英治 「三国志」
...泗水(しすい)の流れはまだ凍るほどにも至らないが...
吉川英治 「三国志」
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