...精神を除外した単なる物的交渉によっておきかえられるに至った...
有島武郎 「想片」
...僕は僕自身を至当に処理していくほかに...
有島武郎 「片信」
...そして三代目の当主に至って...
大阪圭吉 「三狂人」
...前者は何かしら考えさせよう考えさせようとする思わせぶりが至るところに鼻につくような気もするが...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...世界至る処あり余る程あるようである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...社会(乃至国家)が生物(特に人間)のアナロジーであるのは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...精神物理学的乃至心理学的な概念としての個人の意識は...
戸坂潤 「辞典」
...ドイツのプロテスタンティズム乃至ヒューマニズムと切っても切れない関係にある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...決定的の至高なる正義を漠然(ばくぜん)と懐抱したがために生じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは、それぞれ独立した地方権力者と解するのが、至当であろう...
蜷川新 「天皇」
...蓉子は未練げもなく舞台を捨ててよき妻となり二人の間には愛らしき子さえ儲けらるるに至ったのである...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...「頌歌(しょうか)はない」寂寥(せきりょう)は至る所で僕を待ち構えている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...妙な芸術至上主義者やギッピウスのようなシムボリストなどで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(b)あの崇高なストア学的無感動に至りえない者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつか一般からも認められるに至るであらう...
柳宗悦 「和紙十年」
...二年後の今日に至って何の苦もなく看破している...
夢野久作 「暗黒公使」
...思想の自由を奪うに至っては思想の統一でも尊重でもなく...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...かかる悲運に立ち至ろうとはです」小次郎は耳を紅くしているかと思われるような語気で演舌するのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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