...かくて遂(つい)に神を事実において見るに至ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...スエズから古倫母(コロンボ)に至る十日十六時四十分の紅海横断...
谷譲次 「踊る地平線」
...今ではもうクラブの世話人からコックやボーイに至るまで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...上に述べた国粋主義日本主義などの主張乃至(ないし)宣伝とどこに違いがあるのか...
津田左右吉 「日本精神について」
...ゲレーニャ騎將ネストール―評議の席に至上なる―彼今先に忠言を試みんとし立ち上り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...空間の性格は第一に判断乃至妥当の性格ではない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...恐懼の至りでなくてはならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...この地盤に基いてこの思想体系とその社会的運動とを担う担い手としての社会階級乃至層があるのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...どうでござるか、先生、相馬はさまで遠くないところですから、我々と同行して下さるまいか」「ははあ、それは至極、都合のよい話のようですが、遠くないといっても相馬ですから、どのくらいの里数と時間とを要しますか」「左様――おおよそ五十五里――まず六十里足らずと思えばようござる、日に十里ずつの旅をしてかれこれ五日」測量師の言うことだから間違いはあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて魂ひが生者の生と結び附き生の力生の原理といふ意義を持つに至つたのは...
波多野精一 「時と永遠」
...はじめて西洋諸国の文明と鋒(ほこさき)を争うの場合に至るべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...林檎(りんご)に至っては一個の菓物(くだもの)の内に濃紅や淡紅や樺(かば)や黄や緑や種々な色があって...
正岡子規 「くだもの」
...このやうな實證主義的な有機的發展の思想もまた今日に至るまで廣く行はれてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...至る処(ところ)に筒井は夫の呼吸を感じ...
室生犀星 「津の国人」
...」按ずるに目付松平次郎兵衛は安政六年より文久元年に至る武鑑に見えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(……至らぬぞ、至らぬぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...今に至るも我々が一致して至高と見なすそれとは...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...前代にあっては反省せられざる直接の事実であった神聖な権威が今や組織されたる神話の形において自覚せられるに至った...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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