...厭気(いやけ)のさしたのを自覚すると...
海野十三 「壊れたバリコン」
...他の者たちがまだ失望を自覚するだけの余裕がないうちに自分の計画を立て変えてしまった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...存在し批評しつつあることを自覚する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それぞれ自己に固有の真実を自覚する主体(すなわちいわゆる実存)が...
田辺元 「メメント モリ」
...それを自覚する老人は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...『聖人に夢なし』『聖人には悔がないから』自分が与へられるに値しないことを自覚することによつて行乞がほんたうになります...
種田山頭火 「行乞記」
...老衰を自覚する...
種田山頭火 「其中日記」
...個人がその連帯を自覚するとしないとに拘わることなく...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...尤も批評家がこの建前を自覚するしないは別問題で...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...一般社会の世論の機関として自らを自覚するものである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自覚することが出来...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...精神の存在を自覚する事はない...
夏目漱石 「虞美人草」
...自覚すると共に、自分は普通の人間と違って、みんなが活動する時分でさえ、他(ひと)に釣り込まれて気分が動いて来ないような仲間外(はず)れだと考えた...
夏目漱石 「坑夫」
...この時始めて実際に自覚する事のできた僕は...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...各国家は各自世界的使命を自覚することによって一つの世界史的世界即ち世界的世界を構成せなければならない...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...自覚するものでなければならない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...も一度はつきり悲しい境遇を自覚する心持が歌はれてゐるやうである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...本当にそれを自覚することは容易ではない...
藤島武二 「画室の言葉」
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