...――私は自覚する...
種田山頭火 「其中日記」
...私が一般に西洋映画に対して常に日本映画を低く評価するような傾向を自覚するのは畢竟(ひっきょう)私もまたこのようなやぶにらみの眼病にかかっているせいであるかとも考えてみる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ただ多くの人々は必ずしも夫を自覚することなしに行っているか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この虚偽が自らを虚偽として自覚するためには更により強度の真理意識――何となればこの虚偽でもとに角一旦真理として意識され得るのだから――を必要とする...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...――文芸が一つの認識であるということを自覚することが...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...自意識も大切だが自分を自覚するこの自分が抑々如何なる自分かがもっと大切だ...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...だから必ずしも実験の意義の重大な所以を自覚することにはならぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...意識が存在との同一性を自覚することである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...インテリゲンチャはその知能的技能を自覚することによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自覚する力のないものほど危っかしいものはないのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...文壇の低能現象はシステムの意識を自覚することの乏しい処にあるので世間では之を指して文壇に教養がないといっているのである...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...けっして国家に対して自覚するのではないのじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...羞恥の念をいだきながら自覚する...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...唯一人(ただひとり)舷に倚(よ)つて水を凝視すれば「死」はいつも自分の目前(めのまへ)に広がつてゐる事を自覚するにつけ...
永井荷風 「海洋の旅」
...しかも日ごとに死に引き入れらるる事を自覚する...
夏目漱石 「野分」
...本当にそれを自覚することは容易ではない...
藤島武二 「画室の言葉」
...能のヨサを第一義的に自覚するには...
夢野久作 「能とは何か」
...それの存在を否定すべく自覚する時代が終(つい)に来た...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
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