...我在りと自覚するに頗(すこぶ)る朦朧(もうろう)の状態にあった...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...戦争の禍害を自覚することとなった...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...「さようなら」できぬ道徳的義務感みたいなものを自覚するようになると...
田中英光 「さようなら」
...それぞれ自己に固有の真実を自覚する主体(すなわちいわゆる実存)が...
田辺元 「メメント モリ」
...それ自身の独自な領域を自覚するようになり...
寺田寅彦 「映画芸術」
...富者はその美徳をあまり多く享有する事の罪を自覚するがゆえに...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...個人が自覚する自己の行動の意味は必ずしもそれの歴史的意味とは一致しない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...存在との存在上の直接的同一性を自覚することが絶対に不可能なのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自覚する力のないものほど危っかしいものはないのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...却って夫を批評の高揚期だとして自覚する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併し之が三教の一つとして教学の本質を自覚するようになったのは...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...かくの如き人間に片付いたまでと自覚するだけで...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...自覚するものでなければならない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...我々は自覚するのである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...弱点の自覚より起こる気弱自分の弱点を自覚するために怖気(おじけ)ることがある...
新渡戸稲造 「自警録」
...おそらくは怖気(おじけ)の根本的矯正(きょうせい)法は自身の正しきを自覚するにありと思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...以前の自分と現在の自分との連絡をはっきり自覚することができなかった...
平林初之輔 「犠牲者」
...現在は末法であるという自覚が歴史の全体を自覚する可能性を与えるのである...
三木清 「親鸞」
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