...彼等はさう云ふ自分たちの罪を自覚しないであらうか...
伊藤野枝 「女教員の縊死」
...畢竟自己を自覚しないからだ然(しか)らば如何(いか)にしてその目的は定むべきやといえば...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...社会にゐる大勢の自覚しない人間も...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...それが病的であるという事を自覚しないではなかったが...
寺田寅彦 「球根」
...その被批判性を自覚しないのを寧ろ通則とするから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...ブルジョア新聞は無論この不自由を不自由として自覚しない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...たとい自覚しないまでも突きつめればそこまで行くだろう意識の所有者は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ブック・レヴューの文化上に於ける大きな意義を自覚しないということは...
戸坂潤 「読書法」
...岡田は己(おの)れの呑気さ加減を自覚しない男のようにも思われた...
夏目漱石 「行人」
...ちっとも自覚しない...
夏目漱石 「坑夫」
...まるで自覚しないものだ...
夏目漱石 「坑夫」
...自分で自分の薄弱な性情を自覚しない僕には痛い打撃であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...他に累を及ぼさざるものが厳として存在していると云う事すら自覚しないで...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...恐ろしい境遇に置かれたことを自覚しないわけには行きません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自ら意識的に自覚しないほどでさえある...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この事実を痛切に自覚しない若者は...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...しかしこのことが何を意味するかを地方の人たちは充分に自覚しない...
柳宗悦 「地方の民藝」
...その成員が対立や分化を自覚しないで...
矢部貞治 「政治学入門」
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