...そうしてそれを自覚している人でなければこれほど無邪気にはなれまいと思ったことであった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...物理学教科書にある方則と寄宿舎の規則との区別を自覚している生徒がどれだけあるか疑わしい...
寺田寅彦 「方則について」
...それは初めからプロレタリアの利害意識を自覚しているのだから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し実際には科学者は科学をそういうものとして自覚しているのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...世間が之を自覚しているということとは...
戸坂潤 「読書法」
...実際日本主義は自分がもっているこの一種の常識性(?)をすでに自覚しているばかりではなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...体系として自覚しているものである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...或る情景までははっきり自覚しているが...
豊島与志雄 「夢の図」
...充分に自覚しているし...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべての周旋屋に共通な法螺吹(ほらふ)きであると云う真相をよく自覚していると云う意味なんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...そうして黙っていることがいかにも半間(はんま)であると自覚している...
夏目漱石 「三四郎」
...充分の心境に達していないことを自覚している...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...自分の役目の重大さというものをきわめて自覚しているんだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...二人ともかなり自覚しているのがよくわかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...ひしひしと自覚しているのである...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...自分たちの頭脳や倫理や生活を自らの力によって民主的にきずきあげること以外に方法はないことをはっきり自覚している...
村山俊太郎 「石をしょわずに」
...この抱負を自覚しているようです...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...聊(いささ)かバレンチノを自覚していると見える...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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