...お前は無意識に美しい権利を自覚しているのであるから...
アルテンベルヒ Peter Altenberg 森鴎外訳 「釣」
...自信のないことを自覚している演芸ほど見ていて苦しいものはない...
寺田寅彦 「柿の種」
...そうしてそれを自覚している人でなければこれほど無邪気にはなれまいと思ったことであった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...物理学教科書にある方則と寄宿舎の規則との区別を自覚している生徒がどれだけあるか疑わしい...
寺田寅彦 「方則について」
...それだけが自分の論理を自覚しているという点で...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...個人が自分自身で主観的に自覚しているようなものばかりではあり得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...併し実際には科学者は科学をそういうものとして自覚しているのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...日本の製品が海外に勇飛して諸外国の羨望の望の」]的になっているのも此労働の神聖さをよく吾々日本国民が自覚しているからなのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...熱誠ほど気障なものはないと自覚している...
夏目漱石 「それから」
...私は心のなかにそんな気のない事をはっきりと自覚している...
林芙美子 「新版 放浪記」
...自分が使命を自覚している仕事を仕遂げないでこの世を見捨ててはならないように想われたのだ...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...本人たちが自覚している以上のおどろくべき運命に陥っていると語った...
宮本百合子 「熱き茶色」
...その困難性を自覚している婦人にはそれとしての...
宮本百合子 「現代女性に就いて」
...世界を動かす作品をも造り出すものだとは自覚している...
森鴎外 「あそび」
...ほんとうに自覚しているならば...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...このたびは進んで長政殿の御案内に従(つ)いて来た次第にござりまする」すでに自分の老(お)い先(さき)と命(めい)を自覚している石舟斎は...
吉川英治 「剣の四君子」
...将座を自覚しているようだ...
吉川英治 「私本太平記」
...いわんや国業とまで理想し自覚しているほどなものはほとんどなかったといっていい...
吉川英治 「新書太閤記」
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