...それによってわたし自身から他人と同じように遠くはなれて立ちうる一種の二重性を自覚している...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自信のないことを自覚している演芸ほど見ていて苦しいものはない...
寺田寅彦 「柿の種」
...この社会科学は自分のイデオロギー性=階級性を最も能く自覚していることをその特色とする(ブルジョア社会科学は併し...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...単に夫が科学的研究過程を自覚している場合の夫に過ぎない...
戸坂潤 「科学論」
...個人が自分自身で主観的に自覚しているようなものばかりではあり得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...実際日本主義は自分がもっているこの一種の常識性(?)をすでに自覚しているばかりではなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こうした範疇に最後の逃避行を企てる他に道が断たれたことをハッキリ自覚している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...体系として自覚しているものである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...常に優越した立場に立つことを自覚しているという法則をも忘れてはならぬ...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...この運命を自覚しているや否や...
中里介山 「大菩薩峠」
...自己の詩人的な性格について自覚している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...充分の心境に達していないことを自覚している...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...私は心のなかにそんな気のない事をはっきりと自覚している...
林芙美子 「新版 放浪記」
...本人たちが自覚している以上のおどろくべき運命に陥っていると語った...
宮本百合子 「熱き茶色」
...自分たちの頭脳や倫理や生活を自らの力によって民主的にきずきあげること以外に方法はないことをはっきり自覚している...
村山俊太郎 「石をしょわずに」
...そして女は男が死ななくてはならないという事を自覚しているという事...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...自分でもウスウス自分の精神異常を自覚しているので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...清廉なる――と自覚しているのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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