...猶自若として恐れざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...泰然自若としているなぞは...
芥川龍之介 「上海游記」
...そこは地位もあり、財産もあり、学位も有るもんなら、」と自若として、自分で云って、意気頗(すこぶ)る昂然(こうぜん)たりで、「講堂で良妻賢母を拵(こしら)えて、ちゃんと父兄に渡す方が、双方の利益だもの...
泉鏡花 「婦系図」
...朝野がひとり泰然自若として坐っていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...自若としてそれを迎えた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...警官は泰然自若としてその場所に立っていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...泰然自若として此れを筆にする人は恐らく他にあるまいと思ふ位である...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...」長老は自若として厳(おごそ)かに云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...ひどい目に合せてやりまさあ」と寒月君は自若として宝生流(ほうしょうりゅう)に気(きえん)を吐(は)いて見せる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼の自若として死ぬる様には非常に敬服したものと見えて...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...十手を振り廻すわけにも行くめえ」平次は自若として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自若として振り向いても見ません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本所の叔母? お前の叔母さんは向柳原じゃないか」平次は自若として動じません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明石の五郎八も殺してしまった」「まだあるでしょう親分」お栄は自若としてそれに応じます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺の親類の五郎さんぢやねえやな」平次は自若として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...諦めて歸るか」鈴川主水は自若としてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一生の内のただの一瞬間でも泰然自若としていそうな霊魂は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...哲学者と同様に泰然自若として死なせる立派な論拠なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索