...自若として自ら刎ね...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...泰然自若としているなぞは...
芥川龍之介 「上海游記」
...」と自若として言うと...
泉鏡花 「婦系図」
...泰然自若として答へた...
辰野隆 「書狼書豚」
...ただ楽長のみは泰然自若として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...寂寞の中で自若としてみずから語りつづけるその声の響きは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...市木さんは泰然自若としてる風に見えた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...また、お角さんとしても、何も相撲取が来たからって、驚くがものはないじゃないか、憚(はばか)りながら、こちら様が先客なんだから、席を譲ってやる引け目なんぞは、ちっともありはしないのだから、泰然自若として、輪を吹いていましたが、何をいうにも小山のような奴等が、あたり近所いっぱいに立て込んでしまったものですから、お角一人はその中に陥没してしまって、形に於て、その存在を認められなくなったのは癪(しゃく)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...」長老は自若として厳(おごそ)かに云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...彼の自若として死ぬる様には非常に敬服したものと見えて...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...花房一郎は自若として動き相もありません...
野村胡堂 「古城の真昼」
...俺の親類の五郎さんぢやねえやな」平次は自若として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泰然自若として身動き一つするでもなく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「鶴子が玄関の扉を閉めて戻って来た」といったのです」「それで?」加十は自若として...
久生十蘭 「魔都」
...彼の頭は短かい猪頸の上に泰然自若として鎮座してゐたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その直前までは泰然自若として押してゆけるんだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一生の内のただの一瞬間でも泰然自若としていそうな霊魂は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三沢は、自若として、少しもさわがないばかりか、かえって、声を放って笑った...
吉川英治 「三国志」
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