...それとも自発的には分業の発展が停止しなくても人為的に防止すべく努力すべきであるか...
石川三四郎 「社会的分業論」
...自発的に指紋を捺(お)したことのある人物であれば...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...時間を費す割合には児童をして頭脳を自発的に活動せしめることが甚だ少ない...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...自発的に郵便局の窓口まで持つて行かなければ納められん税金といふものが...
高田保 「貸家を探す話」
...ご親切にも私の持参した新資料―樺太アイヌのチャハチャンキ(chax-chanki)までも自発的に紹介の労をとって下さったので...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...ますます多く私は自発的にそして自由にそのことを信じたのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ブルジョアジーそれ自身さえが自発的に国家的統制を欲せざるを得なくなるようになれば...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...完全に自発的に「心境の変化」を来したことに由来するものだということになる...
戸坂潤 「社会時評」
...中央党部が一日も早く自発的に上海市党部の撤収を断行することを期待する」と(一九三五年七月九日『東朝』紙)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...主観が自発的に構成するものだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...自分が大名華族の和泉家の長女であることも自発的に申したてた...
久生十蘭 「金狼」
...連合軍側の俘虜にタッチするのを自発的にやめさせるという...
久生十蘭 「ノア」
...自発的にこの事件を充分に調査いたしました...
久生十蘭 「魔都」
...初めは必要に迫られてやったことも後には自発的にやるようになり...
三木清 「語られざる哲学」
...なぜなら、彼らが幾度もその身を洗い清めた後、我々が腕をさしのべるようにその鼻を高くさしあげ、眼には昇る朝日をうち拝みながら、一日の内のある時刻に、全く自発的に、誰に教えられたのでも命ぜられたのでもなく、長く瞑想静観にひたるのを見るからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自発的にそう約束したのだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...俗人が自発的に迫害を加えてくるとは考えられないが...
和辻哲郎 「鎖国」
...やがて博多の信者たちは自発的にこれを修繕して立派な会堂に仕上げた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索