...自由に話の舵(かじ)を引いていた矢部がいちばん小むずかしい顔になっていた...
有島武郎 「親子」
...昂奮から足が自由にならぬ歩き付きで...
犬養健 「愚かな父」
...君を自由にしておけば...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...他方では自由に考へることを厳禁したならば...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...商人が自由に商賣することは尤もであるから座を禁止してしまへと云ふので...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...労働力を労働者から時価を以て購入した私有者は、自由に、この労働力を最も能率よく使用せしめることによって、労賃以上の売値に相当するだけの価値を有つ商品を生産せしめる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...個人が或るものから隔離し逃避することの内に初めて成り立つ処の消極的自由にしか過ぎない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自由に駆けまはることが出来る...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...そうこっちの自由にいかなくなるかもしれないから」三四郎は多大な興味をもって原口の話を聞いていた...
夏目漱石 「三四郎」
...千代子が風のごとく自由に振舞うのは...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...容易に何人にも自由に作り得られる所の「民衆的のもの」でない...
萩原朔太郎 「青猫」
...ビートリスは今や好きな人と自由に結婚できよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その頃はもう左う自由には酒も飲めない寒夜の徒然を語りあかしてゐると...
牧野信一 「武者窓日記」
...でも躯が自由にならない...
山本周五郎 「風流太平記」
...自由に享楽の出来るステキな処だぜ...
夢野久作 「少女地獄」
...ようやく逃れたように自由になった...
横光利一 「上海」
...そこでは最も風と光りが自由に出入を赦された...
横光利一 「街の底」
...こなたも臨機自由に...
吉川英治 「私本太平記」
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