...他は人間の聡明で自由な意志にその根源をもつ...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...自由な背広姿になり...
徳田秋声 「仮装人物」
...自由なる思惟は空間の直観へ結び付くこと(公理)によって空間の直覚に基きつつ之を否定することなくして之を自由に超えることが出来る...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...何にも囚われない自由なのびのびとしたお前に...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...あらゆる信仰と血統とを超越した自由な魂を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自由なのびのびとした気魄は...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...この棟(むね)に不自由な身を託した患者は申し合せたように黙っている...
夏目漱石 「変な音」
...主観の構成する自由な世界に遊ぶのである...
萩原朔太郎 「猫町」
...妻を喪つて仕方なくこの不自由な時節に舞戻つて来た弟を歓迎しない素振ばかりでもなく...
原民喜 「壊滅の序曲」
...手足の不自由なものには繃帯を巻いてやり便をとってやり...
北條民雄 「いのちの初夜」
...便所通ひも出來ないやうな不自由な身で...
正宗白鳥 「心の故郷」
...もの珍らしい姿であろうぞ……)俺は今や自由な体だ!俺は確実に生きているのだ!よくもあそこで殺されなかった!よくも再び歓喜の世界へ浮び上った!最も深刻な「生命」と「正義」をさらに熱烈に把握してここにみつめる...
松本淳三 「再生の日の海を眺めて」
...不自由な考えなんか...
三好十郎 「胎内」
...人人の誰からも遠く離れた私の鳥のやうな自由な時間も...
三好達治 「測量船」
...姫君に累を及ぼすのがおかわいそうで自由な行動ができませんから」こう言って夫人は夜明けに南の町へ行くのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自由な何の束縛もないものとして産み出したのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまりに不自由な考えです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...老人は雀の自由なように全力を肩に張り...
横光利一 「旅愁」
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