...言い換えればこれは畢竟伝説の形となって現われた自然児の詩にすぎないのであって理知に富む思索家の宇宙を系統化せんとする考えではないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その獣の如き自然児が...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...寧(むし)ろこの少女(をとめ)の手――宇宙に唯一人の同情者なるこの自然児の手に親しく火葬せらるゝのが何んなに本意であるか知れぬ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...――」「敗績して死ぬ! これは自然児の悲しい運命であるかも知れぬ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...この自然児! このあはれむべき自然児の一生も...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...この愛すべき自然児たる雲ちゃんをつかまえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...天真流露の自然児であるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は天真な自然児であると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...敬愛すべきわが自然児雲助諸君...
中里介山 「大菩薩峠」
...今でも君は全くの自然児である...
室生犀星 「愛の詩集」
...全く言葉の上にも君は自然児であつた...
室生犀星 「愛の詩集」
...自然児(しぜんじ)の次郎の自然児らしいところは...
吉川英治 「江戸三国志」
...岐阜(ぎふ)の稲葉山つづきの山岳中に育った自然児である...
吉川英治 「新書太閤記」
...まことやこれ、虚心の自然児、草沢(そうたく)の英雄ともいうべき類(たぐい)か...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その自然児的性格から...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一人の野の自然児は...
吉川英治 「平の将門」
...この野放しな自然児は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そうしてこの「自然児の悲しみ」のうちに我々は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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