...「自然人と法人を区別する」といった使い方が一般的...
...「自然人としての魅力」などと使われることがある...
...その差異が除去されると同時に自然人としての個人間の差異が著しく眼に付くやうになる...
石川三四郎 「社会的分業論」
...あるひはこの自然人としての翁こそ實は非常な異色をなすものであるかも知れません...
石川三四郎 「浪」
...写生というのは自然人生の現実に重大な意味を持つことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...それは自然人生の本然だから詮方がない...
種田山頭火 「其中日記」
...事象(自然人生)を現象として実験し分析し研究するのは科学者...
種田山頭火 「其中日記」
...複雑な自然人生の中から何らか普遍的な要素を捉(つか)まえていて...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...「天皇は之を総纜する自然人なり」と云い...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そういう意味に於て彼は自然人ではなくてあくまで文化人である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自然人気ものを作るのはお手のものといった景気がある...
中里介山 「生前身後の事」
...この先賢が私の郷邑の自然人事について詠んだ幾多の詩は「春草堂詩鈔」にのせられて残つてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...自然人生の実相を見...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あの自然人としての子供のやうな...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...君は實に「生れたる子供」「生れたる自然人」だ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...自然人又は原始人と呼ばるべき諸民族の單純素朴なる考へ方として根源的體驗の最も忠實なる反映であると無造作に解釋され易い...
波多野精一 「時と永遠」
...尊兄は自然人間に対して充分に厳格なまなこを持っている...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...自然人であった天平の人の間にこのことのあるのは不思議でない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかし彼らの文飾をもってしても自然人的な素朴な祭事の実情は覆い隠すことができなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この自然人の心にとっては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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