...そして人造電波の受信機に外ならぬ機械人間くろがね天狗を自由自在に操縦するのであった...
海野十三 「くろがね天狗」
...いつの間にこんなに自由自在に四肢を扱う技術に練達したのであろうか...
谷崎潤一郎 「鍵」
...正直と横着とが自由自在に使へるやうにならなければならない...
種田山頭火 「行乞記」
...このようにして映画は自由自在に空間を制御することができる上に...
寺田寅彦 「映画芸術」
...このような美しく貴重な自然を勝手自在にわが物同様に使用し時には濫費してもいいという...
寺田寅彦 「写生紀行」
...自由自在にお塗りなさるんでしょう...
豊島与志雄 「自由人」
...山坂を自由自在に駆け通して...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...闇の中でも自由自在に写真に撮ることが出来るのです...
野村胡堂 「女記者の役割」
...幻視と幻聴があり意識を凝固させると自在に見神ができるという霊媒者的素質をもったふしぎな娘であることがわかりました...
久生十蘭 「ハムレット」
...なお自在にその内部を遊歩することが出来る...
久生十蘭 「魔都」
...ゆえに支那にて士人の去就を自在にすれば聖人に称せられ...
福沢諭吉 「徳育如何」
...自在に上下させようと仰(おっしゃ)るのですな」「その通り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...六代目と花柳章太郎君が演った「影」の原話である)を自在に使駆して文芸講談のジャンルを開拓した同翁は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...ああいう巨大な芸術の才能が自由自在に動きまわり足音をとどろかせ得た環境を考えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてほかの四人を自在に指揮して...
山本周五郎 「菊千代抄」
...頂上の轆轤部を牛皮の紐で縛つて開閉を自在にしてある...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その魔形(まぎょう)の輩(やから)を自由自在にお使いあるにはどうにもならぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...どんなことでも自在に詠まれるものらしい」と...
吉川英治 「親鸞」
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