...にわかに自動的に道を求めねばならぬ境涯...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...これでもって殺人が行われるというような場合――これはもうずっと以前に故人になっている者が仕掛けて行った罠が自動的に作用し出すとか...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...自動的に球がひらいて...
海野十三 「三十年後の世界」
...矢張(やは)りビール瓶を自動的に箱につめこむ工場だった...
海野十三 「地獄街道」
...いずれも自動的にはたらくようになっているから...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...酸素送出器は自動的にはたらいてくれます...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ふたりが円筒の中へはいってしまうと、自動的に、外の鉄ばしごが円筒の中へすべりこみ、たてのはしごと重なる...
江戸川乱歩 「影男」
...白い光りが自動的に消えて緑いろのが生き出すのだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...いつも積極的に自動的に活動していなければならない...
種田山頭火 「白い路」
...無意識に自動的に羽根の動きの不平均が起こって...
寺田寅彦 「試験管」
...全装置が自動的に働くようになっている...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...自動的に走る車の夢やを忘れてしまつた...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...ベルを自動的に鳴らすといふ工夫は...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...電気の装置が自動的に外へ持ちだしてしまうので...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...余った方から足らない方へ自動的に流れていくであろう2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私の眼(め)の焦点は自動的に拡大し...
山本周五郎 「青べか物語」
...描いた絹は自動的にソバからまくれて行くような工夫はあるまいかと本気に考えたほど全く早業...
山本笑月 「明治世相百話」
...鼻は本来自動的には極めて単純な表現力しか持たない……本来無表情と見られても差し支えない事を鼻自身も直(ただち)に肯定するに吝(やぶさか)なるものでないと信じられるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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